休み時間になると、修哉はたくさんの女子に囲まれる。
かっこいいし、紳士だし、スポーツできるし、頭良いし、分かるんだけどさ…ね?
愛衣ちゃんに心配かけちゃった…
困らせちゃダメだよね。
チクチクする胸を抑えて、感情が悟られないように、今できる精一杯の笑顔をしてみせた。
一瞬の沈黙にドキッとしたけど、これでもう大丈夫なはず。
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自分に自信が持てない。
最初から自信持てる所なんてないって分かってるんだけど、ここまでくるとこんな思考の私に呆れてしまう。
うっ、なんかチャラそうな人きた。
いや…そりゃ、学年最下位のチャラ男ですから。
なんて言えるはずもなく…
すると、宮本くんがお腹を抱えて笑い出した。
ひょんなことから、友達(?)ができました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。