前の話
一覧へ
次の話

第6話

真っ赤な色は主人公の色。
411
2018/01/11 09:32
乃亜
乃亜
......ん?
...寝ちゃったみたい。
乃亜
乃亜
...誰かいない...?
シンタロー
シンタロー
んぁ?
乃亜
乃亜
...ふぇっ!?
シンタローさん...だ。
寝てたの...かな?
...多分寝てたんだよね?
乃亜
乃亜
しっ、シンタローさんか。
シンタロー
シンタロー
...?おう...?
その時、俺の頭はある疑問に支配されていた
────どうして、メカクシ団の皆は俺たちを嫌わないんだ?────
...と。
だって、俺達は幼い頃から避けられて来た。
そのせいでお姉ちゃんはっ...お姉ちゃん...は
シンタロー
シンタロー
...乃亜?
乃亜
乃亜
えっ...
...泣いてたんだ...俺。
シンタローさんに指摘されすぐに”偽りの嘘”を顔に貼り付ける。
乃亜
乃亜
...な、なんですか...?
シンタロー
シンタロー
......。
乃亜
乃亜
えっ...あの...?
シンタロー
シンタロー
まぁいいか...
...?なんだ?
乃亜
乃亜
ねぇ、シンタローさ
シンタロー
シンタロー
まずはシンタロー”さん”を辞めろ!
...?シンタローさんはそう言うととっておきの顔でドヤってた。
乃亜
乃亜
...あ、あぁ
シンタロー
シンタロー
そんで、なんだ?
乃亜
乃亜
あ、あのだな...
思い切って聞こう。”大丈夫”という言葉が何故か頭に浮んだから。
乃亜
乃亜
し、シンタロー達は俺達を嫌わないのか?
そうだ。そうなんだ。
乃亜
乃亜
俺達は真紅な目をした”化け物”なんだ。
シンタロー
シンタロー
はぁ...全く...
と言ってシンタローは俺の肩に手を置いた。
そして...
シンタロー
シンタロー
なわけないだろ?
...って
乃亜
乃亜
......!し、シンタロー...目が...!
シンタローの目は真っ赤になっていた。
俺達と同じ。
乃亜
乃亜
......っ!
シンタロー
シンタロー
そうだ。
安心しろよ?俺達もお前と一緒なんだぞ?
...というと顔を真っ赤にさせていた。
シンタロー
シンタロー
真っ赤な色は主人公の色だから。...だっけな
乃亜
乃亜
...あ、ありがと...
さぁ、お姉ちゃんを探しにいこうかな!

プリ小説オーディオドラマ