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第5話

予想もしていなかった日々
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2018/02/02 11:09
────放課後────
最近皆の様子が変な気がします。私を避けてる気がするし、すごく見られてる気がする。
もしかしたら姫華ちゃんが何かしたのかもしれないけど、証拠もないし相談出来る相手も今はいない。魁斗とは喋れないし…。
「はぁ…」
思わずため息をついてしまう。
「あ、もぅ帰らないと…。手伝いしなきゃ」
教室を出て、帰ろうとしたとき…
「お、桜夜、丁度良かった!今委員会終わったとこなんだよー、一緒に帰らね?」
まずい…。やばいやばい。私今魁斗とまともに話せないのに!
「えーと…。ご、ごめん、急いでるからっ!」
私はそう言い残すと振り返らずにとにかく玄関まで走った
「…?なんか変だよな…」


────帰宅後────
もぅやだ…。何でこんなことに?
もぅこんなの嫌とか言っても姫華ちゃんには通らないよね…。
「どうしたらいいの…」
最近勉強も全然出来ない。集中できないし、ご飯もあんまり食べれないし…
おかげでいい意味でも悪い意味でも3kgぐらい痩せちゃったし…。
学校に行くのが苦痛だ…
そのとき
「ん?LINE?」
開いてみると
「魁斗…。」
文章を読んでみると不器用ながらも私を明らかに心配してくれているのが感じられる
でも、返信していいのかな?直接では、ないけど、。
でも返信くらいは…せっかく魁斗が私を心配してくれてLINE送ってくれたんだし…。
「大丈夫、ありがとう 送信っと」
ありがとう魁斗。心の中で私はそう言った

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