...やっぱ嫌がるよ

あなたから何聞いたの？

でもそんなの
絵奈にとっては言い訳にしか聞こえないよ

...分かった

安田佑亮です

こんにちは

いえ、こちらこそ

許可して下さって光栄です

そんなことないですよ

彼女は..あれ以来作ってません

失礼します

ここに居るの？

そんなとこあったっけ

そうなんだね

ひっ、ひさしぶりっ

ごめん突然

まず言いたいことは
  ごめんって言うこと．

俺のせいで不登校とか引きこもりとか
絵奈の嫌な思いばっかさせちゃって

俺は本当に情けなくて酷くて
もう恋愛とかしちゃダメなやつだ．

でも

...えっと

...俺、絵奈の気持ちが

ずっと分からなくて..

三人で居る時も
 裏は笑ってないっていうか..

そんぐらいは分かってた


ある日不登校になって

学校の奴らから
お前の付き合ってた奴が
虐めたって言われてたから
『あ、俺が全部悪いんだ』って...
思ってた

でもそうじゃなくて
別の人にいじめられてた


俺はそれに気づいてやれなかった

俺はもう
誰よりも生きる資格なんてない

なんで...知ってるの？

今も誰ひとり知らないんだ

俺と莉絵が付き合ってたこと..

みんなは
沢山の付き合った人の中で
莉絵が一番仲良かったとしか知らない

一番わかったんだ

好きってこういう気持ちなのかなって

楽しかったんだよあの頃は
一緒に出かけたりして..

本当に楽しかった


でもある日
莉絵が妊娠したって言われるようになった

莉絵に聞いたら

妊娠してないよって言われた

でも妊娠しても
おかしくない様な関係だったから__

ごめん帰るね

お母さん今日は

ありがとうございました。

莉絵のこと..ちゃんと話したい