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第8話

キスは便利
1,217
2017/12/31 14:50
『はぁ…』

「ため息ついて、どうしたんだ?」

『夜久さん!!』

「ん?」

『あのですね、私』

「なんだ?」

『やっぱ、何でもないです!』

「え…お、おい!!」

夜久さんに相談することじゃない!!

私は自力で…

「なに、悩んでんの?」

『うわっ!!!優花……』

「あんたの事だから、及川さんでしょ?」

『そりゃそうだよ、なに?狂うほどにって!!』

「まぁ…後、今、お兄さんからの連絡が」

〜♪

『う、……なんで』

ちゃんとお兄ちゃんだ

『こわっ、優花、こわっ』

「いや、あっちのことも監視してるし」

『うー、もしもし?』

"今度…そっちに遊びに行く"

"いきなりだなー"

"ごめん…"

"なんか元気ない?"

"…逃げろ、今度の日曜 迎えに来なくていい! 逃げろ!!!"

"はぁ!?"

ツーツーツー

『意味わかんない』

「はぁ…お兄さん、無事ですよ よかったですね」

『何言って……』

そう、見せられたのは

お兄ちゃんが徹ちゃんの部屋で

倒れているところ

『はぁ…!!』

「はい、」

イヤホンを渡され

つけてみると

「ふふ、岩ちゃんもすごいねぇ
岩ちゃんが行かせたから、悪いんだよ?
ここにずっと置いといてくれればよかったのに
早く、早く、
俺のモノにしなきゃ
岩ちゃんも壊れちゃうんじゃない?
千夏……千夏はお人形にしてあげなきゃね」

『ひっ……!!』

その、徹ちゃんの顔に

私は怖くなった

「千夏は…千夏にはなにもしないでくれ!!」

「岩ちゃんが悪いんだよ?
千夏も東京なんてとこに行かせちゃうから!!
あっちにはいっっぱい、狼がいるんだよ?
今頃、色んなことしてるかもしれないんだよ
あぁ、俺が上書きしなきゃ」

「おい……か、わ」

『いやっ!!!!』

「千夏さん」

「なーに、見てんの」

『くろ、黒尾さん…』

「どうした、そんな、涙目で」

『いやぁ…』

「これ、及川さんと岩泉さんの会話の映像です」

「マジかよ…」

『…』

「千夏? 落ち着け」

『無理です、怖いです』

「はぁもう」

「黒尾さん、貴方…今度の日曜日 千夏さんについてってあげてください」

「はぁ?」

「及川さん達が今度来るそうです」

「マジかよ、面識もねぇのに」

『う、あ…』

「千夏、落ち着け…」

黒尾said

意味がわからねぇ

千夏はほんとに震えている

とまらない

俺は千夏は抱きしめて、

止めるようにしていて

泣いていて

恐怖しかないような、顔していて

「千夏…」

「お願いします、及川さんを止めてください」

「ん、」

「じゃ」

雰囲気、よんでくれたな

「千夏」

『っ…』

「はぁ…」

『……っ』

「千夏! ん…」

俺は千夏の震えも涙も止めるために

キスをした

『ん…!!』

「とまったか?」

『…あ、え ///』

「千夏、落ち着け
お前を守る、俺も……それにバレー部みんなもな!」

『私を守ったって…いい事ないですよ』

「いいんだよ、俺に得があるかも知んねぇからな」

『?』

俺は無我夢中で

千夏を守ると決めた

彼氏でもねぇのによ…

『…ありがとうございます、止めてくれて』

「あんな形で悪かったな」

『いえ、大丈夫です』

そんな照れくさそうにしたら

俺が無理だろーがよ……

ほんと可愛い


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