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第11話

episode eleven
706
2018/03/13 11:42 更新
ツバサ
ツバサ
こんにちは、今日は
よろしくお願いします。
如月ツバサです
ひめ
ひめ
同じく、白鳥ひめです
関係者1
よろしくお願いします、
ではまず、このミュージカル
のコンセプトなのですがー
関係者2
脚本は、童話調に
白銀リリィさんに
お願いしています
関係者3
主なイメージは、如月さんが
ナイトで白鳥さんがプリンセス
のストーリーとなるように
依頼しています
関係者1
詳しくはまあ、
白銀さんの脚本が
完成してからなのですがー…
そのとき。劇組の扉が
大きな音を立てて
開け放たれた。
リリィ
リリィ
白銀リリィ!
見参いたしました!!
ひめ
ひめ
リリィちゃん?!
リリィ
リリィ
遅くなり、申し訳
ございません。
脚本が完成いたしました
ので、お届けに参りました
関係者3
いえ、全然遅くは
ないんですがー…
関係者2
依頼させていただいたの、
2日前ですよ…?
リリィ
リリィ
はい。ですが尊敬する
先輩方のため、少しでも
遅れてはならないと
思い、一夜を寝ずに
明かしました
ツバサ
ツバサ
そこまで…
関係者1
それでは、簡単にチェックを
させていただきます
ぱらり、ぱらりと
一枚ずつ原稿をめくっていた
スタッフは、やがて顔を
輝かせた。
関係者1
…うん、いいですね!
とても素晴らしい!!
簡単にあらすじを説明
すると…
あるところに、花の歌姫と
唄われる美しい娘がいた。
彼女の歌声を聴くと、花は
咲き乱れ鳥は囀り、暖かな春風が
ふいて泉の水が温む。春を告げる
妖精の娘だったのだ。
あるときそんな彼女を妬んだ
冬の娘は、彼女の歌声を吸い取り
永遠の海に投げ込んだ。
そして娘を氷の檻に閉じ込め、
白銀の世界へと葬った。
春の娘が永遠の眠りにつくと、
世界には春が来なくなって
しまった。夏の娘は、春がなくなって
起き出すタイミングを失い、
猛暑の中冬眠から目覚める
動物をなだめ、また秋の娘は
春に花を咲かせる植物たちの
実を結ぶことができず、
途方に暮れていた。
2人は冬の娘を説得しようと
したが、聴く耳も持たず
ことごとく跳ね返され、
ついには2人も氷に閉じ込められ
離れた場所へ散った。
冬だけになった世界に、
噂を聞きつけた鳥の騎士は
東西南北の精霊にヒントを
聴きながら、氷をあたたかく
融かす春の娘を探しに行く。
関係者1
そして娘を見つけ出し、
2人は結ばれるのです…ッ
ツバサ
ツバサ
おおおー
ぱちぱちぱち、とツバサとひめは
手を合わせた。

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