あなたsaid
某日の定時
「照史くん帰ろ〜」
桐「おん」
照史くんは、
なんかいつもと違った
帰り道一言も話さないで、
何かを考えていた
分かれ道に立った時
やっと照史くんは
口を開いた
桐「俺なぁ
あなたのこと好きやねん
よければ、
付き合ってほしい」
「え、?」
まさかこんなこと言われるなんて
思ってなかった
初めて、照史くんの気持ちを知った
「ごめん照史くん、
すぐには、応えられない、」
桐「せやんな
急にごめんな」
「ううん、」
望にも聞こうかな
家─
「望」
『ん?』
「あのね、」
『おん』
なかなか言い出せない
『なに?』
「照史くんに好きだって言われたの」
『え、』
「迷っててさ、
照史くんいい人だし、『嫌や!!』
え?」
『嫌!
俺、照史くん嫌いちゃうけど、
俺のがあなたのこと好きやもん!』
「え、」
さりげなく好きって言われた?