第54話

私の答えは…
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2018/10/16 08:21
あれから、早1週間。



色々考えた。



たくさん、何度も何度も。



そして……私の結果は出た。



それを今から、先生に伝えに行く。



コンコン



私は軽くノックして入る。



それ待っていたかのようにクルッと椅子を向ける先生。



私は、大きくきいを吸い込んで言った。
あなた

先生…別れよう。


あの日からの第一声がこれ。


先生は、一瞬驚いたような表情をしたのち、いつもと変わらぬ口調で言う。
先生
なぜだ?
あなた

もう、疲れちゃったよ。
それにさ、生徒と先生の恋なんて、そうそう続くもんじゃないし。
先生も、お遊び程度だったでしょう?

先生
なっ…お前…
今度は、本当に驚いている。


それから…少し怒ってるかな?
あなた

もういいよね? 別れよう?
ちょっと、青春した感じしたし!楽しかったよ〜?
先生もバレたらヤバイし、もうそろそろいいかなぁ。って思ってたの。本当だよ?
だから、もうお終い!

パンッと手を叩いてみせる。


先生は後半、黙って私の話を聞いていた。


きっと、私の意図を読み取っているだろう。


ごめんね、先生。


先生…本当はね?


莉世さんが、「離婚しようと思うの」っていう前から聞いてたの。


あの時…
莉世
ここに戻って来てもいい?
もし、離婚したら…一緒になって欲しいの。
それで…私、離婚しようと思う。
莉世さんはこう言ったの。


ねぇ、先生。


知ってる?


先生が、ななちゃんを見る目は、完全にパパなんだよ。


あっという間に、こんなに大きくなったのか。とか、昔の時を懐かしむような感じ。


それに、前別れた時は、莉世さんから別れを切り出したけど、


まだ莉世さんは先生の事を好きかもしれない。


先生、ななちゃんと、莉世さんのためを思えば、私達は一緒に居ちゃいけない。


だから…
あなた

先生…
先生は、莉世さんとななちゃんと幸せなってね。

私は、泣くのをこらえ、ながら言う。
あなた

バイバイ。

ゆっくりとドアを開け、廊下に出る。


そして、私は逃げるように走り出す。


ごめん、先生。


本当は大好きだよ。


でも、でも…。


ごめんね。


バイバイ。

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