授業中でも、千秋さんのことで頭がいっぱい。
ほら。幻聴まで。
重症だな....
周りがざわざわしてる。
なんでかって?
私の目の前に、変装した千秋さんがいたから。
変装が完璧すぎてみんな全然わかっていないようだ。
私にはわかる。これが千秋さんだって。
腕を掴まれた。もう断れない。
初めて。学校をサボった。
千秋さんと一緒に。
______________
びっくりさせすぎだよねこの人。私のこと。
バレたら一大事だったけど。
マスクを外して千秋さんがそう言った。
きゅん。
ってきたけど、これも映画のワンシーンでのセリフ。
千秋さんの言葉じゃないのかもしれない...
そう思うとなんか。素直に喜べない。
いつから私こんな欲張りになったんだろうね。
自分でも分からないや
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。