ベッドの上でぶつぶつ言っているザガに、私は声をかける
ベッドから転げ落ち、私からじりじり離れていくザガに「私は悪霊なんかじゃありませんよ」ということを伝えようとした
クソデカボイスで自分の無罪を主張した…
私は腰を抜かしているザガの腕に触れた
私の指はザガの腕を通り抜ける
ザガは床に座り込み、私に矢継ぎ早に質問した。
まず私は、今までのことを説明した
小説を読んでいたら「零王」なる存在に急に話しかけられ、「薬江兄弟」という兄弟の面倒を見るとかいう意味わかんない使命を何故か課せられたこと
勝手に「零王」の体に憑依させられたこと
自分は人々の心が読めること
…いやなにこれ???
私が心を読めるということを知った時から、ザガはあからさまに居心地悪そうにしている
…可哀想になってきた
試しに耳を塞いでみる
…が、ザガの心の声が文字になって出てきた
目もつぶってみた
…心は読めなくなったが、代わりに何もかもが出来なくなった
ザガをちらっと見ると、時が止まったように彼は固まっていた
ザガに声をかける
動かない
本当に時が止まっているようだ
そう言って零王?は私の額に触る
「なんでここにいるの」と零王に聞く前に、彼女は消えた
ザガの心が読めなくなっている
「本当ですか、」とザガが言いかけると────
そう言ってニナイは部屋からでていった
〜次回予告〜
次回から色々な人の過去編になります
ちょっとグロ注意です苦手な方はバックすることをおすすめします





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!