第96話

銀髪の彼 と ドアの音.
346
2018/04/14 20:55 更新
シャーロット
あなたちゃんは、初めてやっけ?
あなた
まぁね、ちょっと、てか!かなり不安かも…
シャーロットが「大丈夫、大丈夫!」と笑って言った。私は「そうかな?」と少し心配気味に言う。
シャーロット
でも、珍しいね。体育祭とか、文化祭とかも知らないっていうのもやけど…
あなた
うん?
シャーロット
こんな時期にここに入学なんて。
あなた
…ん〜、まぁ、いろいろあるからね。
シャーロットは今年は赤団になりたいらしく、生徒会は今年も目玉だから、しっかり見ようね!と、約束のような会話をしている時にそれは起こった。


『バンッ!!!』


物凄い勢いで乱暴にドアが空き、教室付近の生徒の顔が一斉に音のなったドアに向かれる。
辺りは一気に静寂を極めた。

ドアの前には、少しムスッとした顔の男子が立っており、すぐに教室に入って来た。

私の席の近くまで来ると、彼の髪が窓から差し込む光によって、キラキラ光る。

(わぁ…銀髪だ。)

と、あんまり見るのも失礼かな、と思ったので、私は前にいるシャーロットに向き直した。
けど、シャーロットは銀髪に見とれていた。
いや、多分、銀髪の彼に見とれていた。

銀髪の彼が私の右の席に座り、机に伏せた瞬間、止まっていたような教室付近の時間が動き出す。
あなた
シャーロ…?
シャーロット
え、あぁ!ごめん!
私はシャーロットの耳を借りて、今気になった事を聞く。
あなた
ねぇ、どうしてこんな雰囲気になったの?
シャーロット
珍しいからやで。
シャーロットは銀髪の彼を見て言った。
シャーロット
昨日、右の席は不登校やねん、って、言ったの覚えとる?
あ、そうか、なるほど。
学校始まって、2、3回しか来てないんだっけ?

私はそう思ったところで頷いてみせた。

そして、事は今日の体育祭の種目決めで起きることになる。

プリ小説オーディオドラマ