シャーロットが「大丈夫、大丈夫!」と笑って言った。私は「そうかな?」と少し心配気味に言う。
シャーロットは今年は赤団になりたいらしく、生徒会は今年も目玉だから、しっかり見ようね!と、約束のような会話をしている時にそれは起こった。
『バンッ!!!』
物凄い勢いで乱暴にドアが空き、教室付近の生徒の顔が一斉に音のなったドアに向かれる。
辺りは一気に静寂を極めた。
ドアの前には、少しムスッとした顔の男子が立っており、すぐに教室に入って来た。
私の席の近くまで来ると、彼の髪が窓から差し込む光によって、キラキラ光る。
(わぁ…銀髪だ。)
と、あんまり見るのも失礼かな、と思ったので、私は前にいるシャーロットに向き直した。
けど、シャーロットは銀髪に見とれていた。
いや、多分、銀髪の彼に見とれていた。
銀髪の彼が私の右の席に座り、机に伏せた瞬間、止まっていたような教室付近の時間が動き出す。
私はシャーロットの耳を借りて、今気になった事を聞く。
シャーロットは銀髪の彼を見て言った。
あ、そうか、なるほど。
学校始まって、2、3回しか来てないんだっけ?
私はそう思ったところで頷いてみせた。
そして、事は今日の体育祭の種目決めで起きることになる。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!