休憩時間、いきなり東葉が椅子から身を乗り出し、
「なんでラインブロックしたの?」
『えっ…いや、、。』
結はあのあと、2人をブロックしていたのだった
「あぁ、嫌いだからか。」
『…』
それ以外話すことは無かった。というか話しかけられるとは思いもしなかった。
ライン、帰ったらブロック解除しよう。
舞香とはなにも喋らなかった…
結果発表の時。これで取れなかったらもう指を切断でもしてしまおうかと考えていた。
もしそうなればもうピアノは弾かない__。
それでも最優秀賞を取れて驚いた。
みんなで喜んで、幸せで本当に死ぬかと思っていた地獄のような時間が変わった。
夜に仲直りもできて、これからはまたいつもみたいな楽しくなれる。
はずだった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!