あれから月日が経って……
私たちは、晴れて警察学校を卒業した。
卒業式の前に、女大生2人が何かやらかしたのか、松田が大声を上げて、それを萩原がなだめていて大変そうだった。
式中、5人は相変わらず問題児だった。
諸伏が、諸伏のお兄さんの手紙に制服姿の写真を入れたいと言っていたので、コンビニでインスタントカメラを買って写真撮影をしていたのだ。
ところが……
松田に見せられた写真には、諸伏の顔に髭がたされていた。
ほんとバカみたい。
黙ってやり取りを聞いていたと思ったら、得意げにふんぞり返った。
いや、ガキだな
式はいつの間にか卒業証書授与まで進んでいた。
数年後……
私と恵は交通課。
諸伏は警視庁捜査一課に配属され、某組織に潜入中。
萩原と松田は警視庁警備部機動隊爆発物処理班に、伊達は警視庁捜査一課強行犯係に、降谷は警視庁警備局警備企画課に配属された。
11月に入り、寒さを感じる季節になった。
今日は、萩原と非番の日が被ったので、あのスイーツ店に行くことになった。
そんな会話をしながら、スイーツ店にはあっという間に着いた。
イートインスペースは、一足早くクリスマス仕様になっていた。
違った?と首を傾げられてしまった。
そう言って笑いかけると、萩原は照れた顔を隠すように手で覆った。
帰り道。
もし、私に未来が見える能力があったら……
後悔することを知っていたら……
「また明日」
この言葉は絶対じゃないって、なんで分からなかったんだろう。
後悔先に立たず。
済んだことは後悔しても取り返しがつかない、と言うこと。
知ってたのにな……そんなこと。
私はまた、大切な人を喪った。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。