ぶぶっと軽快なバイブレーションがした。
思わず窓越しから確認するが映るのは自分の顔のみだった。
あまりにも二人が来ない。
待ち合わせのカフェを間違ったかと向かいにいるめめに聞きたいくらいだ。
だが、カランと音が鳴る。
顔を上げれば、そこにはよく見る顔ぶれがいた。
あって早々、文句が言えるのは、幼馴染だからだ。文句を言うと、相手は反省してなさそうに「ごめん、ごめん」と言いながら、二人とも向かいの席に座る。
そんな二人の主張も無視し、めめは店員さんを呼ぶ。
メテヲ椎名は、慌ててメニューを覗き込んだ。
そして大急ぎとメニューを言っていた。
どうせ直感だろうが……
まぁそのような選択をしても料理は案外美味しかったりすることもある。
スマホの通知を切り、皆と向き合った。
俺の隣に墓守めめが移動する。
向かいに東雲椎名 斜向かいに星宮流星という並びだ。 しばらくすると、注文の品がやってきた。
コーヒーに口をつけ、再び口を開いた。
「1番」
容姿端麗、文武両道である彼女の愚痴だった。
珍しいため、そのまま話の続きを促す。
____この幼馴染の共通点。
それは義弟妹がいるということだった。
めめの問いかけによって、感情がブワッと溢れ出す。
はぁとため息をつきながら、コップに口をつける。
めめがふと疑問に思い、メテラに問いかける。
3人の弟妹のうち、凛だけがメテラの実妹だ。
凛ならば、メテヲの味方につくのではないかと思ったらしい。
昔はあんなにお兄ちゃん、お兄ちゃんって兄ちゃん子だったのに……と哀愁漂わせながらそう呟いた。
驚きだ。漂は学内でも有名な優等生の一人だ。
それなのに家ではそんな態度とは…….
むっと言い返してくるメテヲ。
まぁ、間違いではないか。
椎名が消え掛かっている。
椎名には双子の義妹がいる。
ただ無視されることが多いらしく、関わりが薄いんだとか。
悲しそうに黄昏ている。
たよりにはならないかもしれないが、声かけはしておく。
するとめめがこちらを見てくる。
思わずお茶を濁す。
義弟妹達を思い出す。年々過保護にはなっていっているし、酷い。
心配そうな目線をこちらに向けてくる。
そう言うとカチッと空気が凍る。
凍る というより止まる。
そして言われたひとこと。
教えて というのにえ〜〜とはぐらかされた。
なんでだよ…!!!
その時だった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!