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第3話

2 話 : 歪つな家族
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2026/05/08 11:00 更新
電話のコールが鳴る。4回、5回と。
大抵の人間が1、2 回で忙しいのかなや出れないのかもと考え、諦めるはずだ。
回を重ねる度に、その音は狂気的に感じる。
墓守 めめ(mm)
…ん
出ていいよとジェスチャーされた。これでも15年以上一緒の幼馴染なのだ。
大抵のことはわかる。
瑠夏(rk)
…もしもs
柊鳴 伊江(ie)
兄さん、今どこにいるの?
案の定、心配性の弟が電話に出た。その後ろではヒナやはちの声が聞こえてくる。
GPS等を切ってきたからだろうか、伊江の声は焦りを含んでいた。
瑠夏(rk)
ほら、言ったじゃん!友達とカフェ行くって
柊鳴 伊江(ie)
……言ってない、それ書き置きの内容
瑠夏(rk)
あれ
柊鳴 伊江(ie)
てか友達って誰?まさか恋人…
 
そこまで伊江が言いかけると、メテヲに携帯をぶんどられた。

星宮 流星(mtw)
なわけねーじゃん。俺俺
東雲 椎名 (Srimr)
オレオレ詐欺かな?
墓守 めめ(mm)
名前言えよ
柊鳴 伊江(ie)
………あぁ、流星さんか。じゃ兄と電話を代わってもらえませんか?
星宮 流星(mtw)
酷え
弟の冷たい対応にメテヲ不評。
兄妹や友達以外には冷たい人間なのだから仕方がない。

メテヲはすっと電話を返す。
瑠夏(rk)
はい、変わったよ。
ていうかどうしたの?わざわざ電話かけてきて
柊鳴 伊江(ie)
………






柊鳴 伊江(ie)
今日、義父さん達が帰ってくるって
瑠夏(rk)
…………父さん…が?
今、俺はどんな顔をしているのだろうか。酷い顔をしていると思う。
見なくても分かってしまう。

柊鳴 伊江(ie)
ごめん、それだけ。切るね
瑠夏(rk)
…………うん、伝えてくれてありがとう。
今から帰るから

電話を切った。
瑠夏(rk)
ごめん。おれ帰らなきゃ…
東雲 椎名 (Srimr)
…お父さんだっけ、いいよ。
墓守 めめ(mm)
お気になさらず
星宮 流星(mtw)
はよ、帰ってやりな

申し訳なく思いつつも、俺はカフェを出た。



………

……

一人、長子会から離脱して。
残った3人は駆けていくルカを見ていた。
めめ (mm)
一番、劣悪な家庭ってルカですよね。
星宮 流星(mtw)
ま、だろうな。これでも俺等は自由にさせてもらってるし。
東雲 椎名 (Srimr)
だねー両親の仲もいいし



めめ (mm)
…だからこそ、あの子達の愛情は歪つなのでしょうね。
一口だけコーヒーを飲み、カップを机に置いた。
早く帰らなければと気持ちが急く。
赤信号に引っかかる度に苛立ちが増す。

父さんが帰ってくるなんて思いもしなかった。父さんが帰ってくるならば義母さんも帰ってくる。
瑠夏(rk)
……げ
頬が濡れる。
ポツポツと雨音が聞こえる。
少し屋根に入り、メッセージアプリを開く。
瑠夏(rk)
『卵ある?』
5秒もたたずに、ぶっとまた携帯が震える。
柊鳴 蓮(htmngu)
『1パックだけ』
それだと、今日の分は大丈夫だが今週もつか怪しいところだな。
商店街ですこし買ってから帰ろう。

画面を切ろうとすると、また通知が来た。
柊鳴 蓮(htmngu)
『あと』
瑠夏(rk)
…ん?
柊鳴 蓮(htmngu)
『いまそっちに向かってる』
そのメールをみて慌てて顔を上げる。
こんな雨の中、向かってきている…?

ぱしゃぱしゃと水音を弾き、走ってくる音が聞こえてくる。
柊鳴 伊江(ie)
……迎えに来た
瑠夏(rk)
な、なんで?
今から帰るって言ったやん
柊鳴 日奈(hn)
にいは、るか兄が傘をもっててないことを思い出したから来たんだよ!
すっと日奈が伊江の後ろから出てくる。
それに蓮も…
柊鳴 蓮(htmngu)
迎え、遅くなった。
商店街来てるってことは他に何か買ってくん?
瑠夏(rk)
…あー、冷蔵庫の中身が結構少なかったからね。
柊鳴 伊江(ie)
そろそろ本降りになるらしいし、やったら早めに買おうか
弟妹たちが荷物をかわりに持って、傘もさしてくれる。




…………………
瑠夏(rk)
……一つの傘は全員は狭くね?
柊鳴 日奈(hn)
前、いけたからいけるって!
柊鳴 伊江(ie)
それ8年前とかそこらやろ。今とはサイズが違いすぎるわ。
キツいから誰かでて
柊鳴 蓮(htmngu)
無理
ギャーギャーと騒ぎ始める。
仕方ないと伊江のもってきたもう一つの傘を手に取る。

1人でさそうとすると皆入ってきた。
瑠夏(rk)
…なんで?
柊鳴家
「「「にい/兄さん/ルカと一緒がいいから」」」
瑠夏(rk)
………
声をそろえた弟妹たちの反論に眉間にしわが寄る。
相変わらずのブラコンだ。




瑠夏(rk)
…じゃあ2つ並んでさして真ん中に俺がいれば、いいんやない?
そう提案すると、「その手があったか!」といそいそと移動し始める。

やっと帰ることができそうだ。
柊鳴 伊江(ie)
……それじゃ、一緒にかえろ
瑠夏(rk)
せやね
にこりと微笑んで、家路を進み始めた。

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