第22話

十九頁目
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2024/06/26 22:28
のぞみを類が救出した後、飛び出して来た本体を祓うために霊夜以外がそれぞれ武器を構える。まぁ、俺は素手なんだけど。

ちなみに、霊夜は一旦のぞみのことを安全な場所に避難させに行った。

その間、被害を大きくさせないように足止めをするべく俺らは攻撃を開始。

ただ、類の弓が本体の顔面に当たる部分にクリーンヒットしたはずなのに今はもう再生していることから、再生能力は高いヤツであると推測出来る。

どうにかして核を破壊しなくてはならないが……。
六戸ルキア
兄さん、矢、何本残ってる?
六戸類
えっと……さっき使ったからあと4本かな
六戸ルキア
あと合計11本か…
金森祐治
まじかよ。
金森祐治
今近接戦出来るの俺しか居ないじゃん
霖堂霊夜
お待たせ、前線復帰だよ!
金森祐治
霊夜!
戻って来た霊夜は右手にはカルテをまとめるやつ…なんて言うの?バインダー的なやつ?が、左手には掃除用のモップを2本ほど持っていた。

有り合わせの物を武器に出来るってつえー。
金森祐治
…で、そのモップは?
霖堂霊夜
武器であり飛ぶ為の乗り物
金森祐治
乗り物…??
六戸類
えー、アニメじゃないし無理でしょぉ
霖堂霊夜
それがねー、僕なら出来ちゃうのよ。
六戸類
ま?
六戸ルキア
えっ。
金森祐治
いや、霊夜ならマジで出来る。
何故かそれは自信を持って「霊夜なら出来る」と言えた。

手で触れた物に霊力を込めることが出来るんならやっぱり多分そういう芸当だって出来るはずだし。
霖堂霊夜
ほらっ。
そう言って霊夜はモップを宙に浮かせてそれに乗ってみせた。

やっぱり俺の予想通り!
六戸類
おー、凄い。
霖堂霊夜
それじゃ、六戸兄弟はこのままここから射撃を続けて。それ以外の移動は私が指示を出す。
霊夜がさっきまでのいつもの顔から祓魔師の顔になった。

忘れてないけどここは結界内。俺らが本来存在すべきじゃない世界だ。
金森祐治
で、俺は?
霖堂霊夜
病室に当たる場所から開けた場所に誘導するの手伝って。
金森祐治
なんで?ここで倒しちゃえば良いんじゃねーの?
純粋にそう疑問に思って霊夜に聞いてみた。

すると、霊夜はため息をついてから
霖堂霊夜
はぁ…ここは現世で言う所の病室。基本、結界は現世の構造物と同じ作りであることが多い。
六戸類
つまり、ここで倒したら最悪外に放り出されるってこと!?
六戸ルキア
だね。ここは現世とは違った構造をしているから、兄さんの言う通りここは現世で言う所の病室の中かもしれないし、外かもしれない。それなら、確かに確実に床のある場所で戦ったほうが良いかも
江村のぞみ
…うるさい。
そこに、先程助けたヤツ、のぞみが現れた。

そして、のぞみがどこからか銃を出して悪霊に1発かますと同時にこっちに気づいた。
霖堂霊夜
え、ちょ…何して??
江村のぞみ
話は全部聞こえてた。ヘイトは私が引き受ける、早く、待合室の方へ…!
のぞみはそう言い放つと同時にまたどっかから箒を引っ張り出してそれに飛び乗ってそのまま待合室の方に悪霊を引き連れて行った。

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