第24話

スピンオフ:死にゆくものの遺言
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2025/05/15 01:00 更新
彼女に殺されたのに、誰も「恨んでいない」。
 
怖がることないよ!彼らは彼女を愛したのだから!

見てよ、凄く楽しそうに話してる
日本
日本
えー!!僕ですか?
日本
そう、ですねー
日本
いやぁ、綺麗な人でしたよー!
殺されるって、もっと醜いものかと思ってましたし!
だけど、君の手は桜の花みたいに美しく、静かだった
『彼女に一言何かありますか?』
日本
勿論!
次は、もう少し長く話したいです。
あ、でも、ありがとう。俺のこと、“好きだった”って言ってくれて。


『一言っていったじゃん。』
中国
中国
我はー
中国
やっぱ飽きられたのは悔しかったアル
まあ、長く生きてるとそんなこともアルネ!自分がその一つになるとはなー
恨んではないアルむしろ、少し嬉しかったネ!
『何か一言どうぞ』
中国
あれほど冷たい手が、最後だけ温かった……
次に会ったら、もう一度、茶でも飲もう。
殺すなら、その後にしてくれアル
『一言だってば』
北朝鮮
北朝鮮
俺か!
北朝鮮
俺は君に会うまで“愛”って言葉、信じてなかったんだぞ?
でも信じた時には、もう遅かった。
北朝鮮
……お前が笑った時、俺は死ぬって分かった。
それでも、逃げなかった。
『最後に一言どぞ、』
北朝鮮
なあ、これだけは覚えててくれ。
俺は最後の瞬間だけ、“人間”になれた気がした。ありがとな。
『めっちゃ喋るやん』
アメリカ
アメリカ
俺か!!!
アメリカ
なあ、君……俺のこと、本当に愛してた?
いや、嘘でもいいや。
俺、あの時、君とキスできて本当によかった。


でもさ、“飽きたから”って理由、ちょっとダメージでかすぎだぜ?
『最後に一言!』
アメリカ
けどまぁ、そういうとこが君なんだろうな。
Goodbye, babe。君と出会えて、幸せだったよ。
『…なんか、もう、いいや』
イギリス
イギリス
私か、
イギリス
皮肉なことに、君の“走馬灯”が、いちばん胸に刺さった。
俺は、君に殺されることを予想してた。準備もしてた。
それでも、やっぱり最後に心が揺れた。
『最後に一言』
イギリス
君を愛した俺は、愚かだったのか?……違うな。
君を愛せた俺は、正しかった。
……次の奴にも、せめて“ありがとう”って言ってやれよ。
『親子揃って……まぁ、いいけどさ!!』
【彼らの声が届かぬ夜、あなたは何を思うか】
紅茶が冷める。
血の記憶は温かいのに、思い出はいつも冷たい。

だけど、
彼女はきっとまた、誰かに微笑む。
「ありがとう、あなたも綺麗だった」


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