第23話

日常
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2025/05/14 06:42 更新
静かな朝だった。
誰もいないキッチンで、紅茶を淹れる。
誰のためでもない、自分のためでもない――ただの“習慣”。
…私はまだ貴方以外に恋してないみたいよ?

ドイツさん。
あなた
あちっ!
舌がヒリヒリと痛くなるのを感じた。
次の相手は、カザフスタンだった。
整った顔立ち。穏やかな声。人懐っこいけれど警戒心を持ったその目。
彼が彼女を見つめたとき。
彼女が微笑み返したとき。
物語は始まっていた。
けれど、それでいいのだって

__この恋も、きっと素敵だったって、いつか感謝できるから__
そして彼女は、また恋を始める。
また優しく、また美しく、また致命的に。

繰り返す。永遠に。飽きるまで。愛するまで。
___________end
次回、スピンオフ

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