みー視点
「そういえばみーって魔法使ったことないって言ってたけど、みーの格好って魔法使いよね?」と、マリーは言うと、「確かに服装は魔法使いだな。」とレイも、頷きながら話す。
「でもよ。こいつ杖持ってないだろ。まじで魔法を1度も使ってないんだろ。」とロキが、言った。
「私は、本当に魔法を使ったことないんだ。それで魔法使いっていいか分からないけど…それに、戦えるかどうかも分からないし…」と、私は、俯きながら言うと、「うじうじ、うるさい。お前は、このパーティーメンバーのリーダーだろうが。立派な魔法使いになれるだろ。俺が保証してやる。」と、ロキが言い、「これを、やる」と、杖をくれた。
「ありがとう。」とロキにお礼を言って、杖をもらった。
少しだけキュンとしたのは、ロキには黙っておこう。
ロキは、私達のこと少しは信頼してくれたのかな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!