第34話

DAY12続き
637
2021/01/03 08:02
あなたside
バタン
びっくりしすぎて出てきたものの…
全然頭から離れない。
京本くんのスマホの画面。
如月カナ。
なんで?やっぱり私じゃダメだったんだよな
もしかしたらはづきさんの代わりになれる。
なんて少しでも考えてたのが…
あなた
あなた
バカみたい。
そう思いながら歩いた。
どこに向かってるか分からなくて、
ドリンクバーの近くにあるベンチに座った。
あなた
あなた
勝手に舞い上がって、勝手に落ち込んで
あなた
あなた
私って何してんだろ。
彼女じゃあるまいし、本当バカだ、
なんでだろう。
彼女じゃない。分かってたけどつらくて。
どれだけ京本くんを思っても届かなくて、
カナさんの方がつり合ってるのかもね、、、

いっぱい考えると、自然と泣けてきて。
バカみたいだけど止まらなくて、
あなた
あなた
はぁ、私って本当バカだ
??
誰がバカだって?
あなた
あなた
え?
突然声が聞こえて、その方向に目を向けると、
あなた
あなた
北斗…くん?
北斗
北斗
何泣いてんだよ笑笑
あなた
あなた
なんで?
北斗
北斗
何がだよ
あなた
あなた
なんでいつも辛い時来てくれるの?
あなた
あなた
なんで気づいてくれるの?(グス泣
北斗
北斗
今更かよ笑笑
北斗
北斗
俺はいつだってあなたを見てるからなんじゃない?
北斗
北斗
あ、別にストーカーとか暇人ってわけじゃねーからな!
あなた
あなた
分かってるよ笑笑
北斗
北斗
それに
あなた
あなた
それに?
北斗
北斗
お前がバカなことくらい知ってるから笑笑
あなた
あなた
私の独り言聞いてたの?
北斗
北斗
聞いてないって言ったら嘘になるな笑笑
あなた
あなた
素直に聞いたって言えばいいのにふふ笑笑
北斗
北斗
やっと笑った
あなた
あなた
ん?
北斗
北斗
あなたは笑ってる方が似合ってる
あなた
あなた
うん。ありがとう。
正直、なんて答えたらいいか分からなかった。
だって、北斗くんの気持ちを知ってるから。
知ってて何も触れない私は最低だ。

触れたら、答え出しちゃったら、
今の関係が崩れそうで、大切なもの失いそうで
怖くて仕方ないんだもん。

言わなきゃ。
あなた
あなた
なんでだろう
隣にサラッと座ってくれる北斗くんに言った
北斗
北斗
ん?何が?
あなた
あなた
辛い時には絶対私の前に現れてくれる人がいて、
北斗
北斗
うん
あなた
あなた
私をどん底に落とす人もいて、
あなた
あなた
あ、その人に悪気があるわけじゃないんだけど、
私が勝手に落ち込んだりして、
北斗
北斗
うん。
あなた
あなた
そんなどん底から、いつもひょいって引き上げてくれる人がいるの。
北斗
北斗
あなた
あなた
絶対、引き上げてくれる、笑顔にしてくれる人の方に向けば、幸せなんだろうなって
あなた
あなた
自分でも分かってて、
あなた
あなた
でも、それでも私をどん底に落とす人のことが忘れられなくて
北斗
北斗
そっか、
あなた
あなた
これって、好きなのかな?
届け。
口下手で、他人事みたいに話してしまったけど、
これは私の今の気持ちなの。
北斗
北斗
俺は、
北斗
北斗
好きって事で合ってると思うよ
あなた
あなた
だよね。
届いてるのかな?
北斗
北斗
でも、
あなた
あなた
???
北斗
北斗
あなたを救ってあげるそいつは、
それを知ってる。自分を見てくれてないって事も気づいてると思うんだ。
気づいてるのかな?それとも本当に他人の話しだと思ってる?
あなた
あなた
うん。
北斗
北斗
それでも、あなたを救ってあげるって事は、
それだけ大事に思ってるって事で、
簡単には諦められないって事なんじゃないかな?
あなた
あなた
そっか、
これは、他人事だと思ってるかもな、笑笑
北斗
北斗
結果が分かってても、好きになってもらえるように
努力してるんだよ.きっと
あなた
あなた
うん。
隣に座ってた北斗くんはスッと立ち上がって、
そろそろ戻るかって、先に歩いていった。
でも、
少し歩いたところで振りまかず前を向いたまま
私に言った。
北斗
北斗
届いてるよ
あなた
あなた
え?
北斗
北斗
だから、
北斗
北斗
俺は好きな人を諦めない。
そう言って先に歩いていった
あなた
あなた
気づいてたんだ。
気づいてて、話し聞いてくれたんだ。
あなた
あなた
ありがとう。北斗くん。
もう行ってしまった彼には届かないだろうけど
そう呟いた。
「諦めない」その言葉になぜかホッとした。








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