退屈なお昼を過ごして
ヒソカ達も帰ってきていつも通りの夜が過ぎた
今日はオークション会場に行く日だ
人の熱気と、欲望の匂いが混ざる会場
煌びやかな光の中で、隣にいるのは
クロロとヒソカ
違和感はもう、消えかけていた
自分がどちら側に立っているのか
考えないようにしていたから
あなたの顔をヒソカが覗く
トイレが終わってヒソカ達と合流する時
聞いたことある声が聞こえる
振り向いた先にいたのは
ゴンとキルア
一瞬で、現実に引き戻される
無邪気な笑顔
変わらない
何も知らない顔
キルアが少し警戒した目でこちらを見る
言葉が詰まる
“こっち側”にいる理由なんて、言えない
そのとき、背後で気配が動く
振り返らなくても分かる
クロロ
ヒソカ
逃げなきゃ
無意識に体が動く
咄嗟にゴンたちの手を引く
人混みを抜けて、裏の通路へ
足音が追ってくる気がする
ゴンの声は真っ直ぐすぎる
何も疑っていない
その優しさが、痛い
キルアが低く言う
知っている
あの二人がどれだけ危険か
でも
それでも
ゴンがあなたの手を引っ張って、遠く離れた場所に行く
キルアはクラピカに連絡を取る
そう言って電話は切られた
数分後
クラピカがスーツ姿で現れた
クラピカの顔が暗くなる
そう。
賞金Aランクの幻影旅団に監禁されているのだ













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。