時間は早朝。
一人の部屋で、ゲーミングチェアに、体育座りをして、くるくる回る。
私_____Latteはとあることを考えていた。
昨日の二次会について。
あんな変な言い訳をしていたのに、行きたいだなんて意外?たしかに、もう少しまともな言い訳があったかも。
「占いで二次会に行ったら死ぬって言われたから行かない」それが理由なわけない。
占いは自分にとって良いことしか信じないし…
じゃあ何でこんな言い訳をしたのか。
______アイドルしてるから。
朝早くから仕事があるから、行けなかった。
そしてぱっと思いついた言い訳がこれだったから。
だって普段言い訳とかしないから、優等生ですから
もうちょっとまともな言い訳しとけばよかった。
今更後悔しても遅いけど。
まともな言い訳…
アイドルの仕事で忙しいので二次会行きませんとかは絶対言えない
__だってもし、アイドルしてるなんてバレたら_
ー回想ー
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いじられるののはまだ良いとして…
いや、良くないけど!!
余計な心配をされるのが一番嫌だ
謎に気を使われる、それが一番めんどくさい
あと、私の話でもちりきになると、
もちろん動画ではその会話は使えない
嘘でもいいからその分の会話を作らないといけない
仕事が2倍に増えるようなものだ。
いやいっそ視聴者にも明かせば…
………絶対そうはいかない。
ゲーミングチェアでくるくる回っていたのを止め、地に足をつける。
________今日も、世界が回っている。
まあ、酔っただけなんだけどね
アイドルの極意その1
現場には早くいき、私服は基本的に見せない
_________これ、常識だから。テスト出すから
区切り悪い?
気にしたら負けですよ!
投稿しただけ偉くないですか!?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。