(なまえ:名前) . side
確か 、 僕が5 、 6の頃 … 親が他界して
兄さんと 、 ヨコハマに来た時 …
その時 … 最後に 手 、 握られたんだっけ
鳴海さん の手 … 初めて握ったなぁ
鳴海 . side
普通の人間なら少し体温があってまぁまぁな感じ
だと思うんだが …
此奴の手 … 氷を触ってるってくらい冷たいんだが
// 辞めろ鳴海 … 違うとこを疑え
no . side
そう 、 鳴海は言うと遠くの方へ走って行く
それを 、 黙ってあなたの偽名は見るが 、
鞄から薬を取り出す
そう言い 、 薬を服用しようとすると
2人程走って来る音が聞こえる
そう言うと、鳴海はあなたの偽名の服用しようとしていた薬を取る
それを平然と言う あなたの偽名に 鳴海は “ 悲 ” の視線を向ける
鳴海 . side
此奴と顔見知り に なったキッカケ …
確か 、 此奴が入水自殺をしてた時位か
確か彼奴が真新しい中学の学ラン着てたし … 3 、 4年前くらいか…
そん時 … 彼奴が偶々川で入水してて … それで僕が助けた …
そう言うと 、彼奴は前髪をかきあげ
はぁ 、 とため息を吐く
如何やら 話を聞く限り 本当に自殺をはかっていた
そう言い 、僕を見る彼奴の目は疲れきっている目だった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!