病院から結果が出たと言う電話があったので、病院に向かった。
中に入ると、さっき検査の時に付き添ってくれていた看護師さんがいた。
『あなたさん!お待ちしておりました。では、こちらへどうぞ』
案内されて、私はその部屋に入った。
部屋に入ると、
『お待たせしてすみません。では早速お話ししたいと思います。』
そうお医者さんが言った。
『あなたさんは、過去に重い病気をやとったことがあると伺いました。そのときは完治していたと。』
『そうですか…しかしながら、その病気が再発したようです。』
私が昔やとったことがあるのは、もっと進行していたら死に至るという恐ろしい病気。そのときは、治療が成功すれば治るというレベルだった。
『残念ながら、治療して治る確率は0に近いと言っても良いでしょう。通常であれば直すことが出来るのですが、あなたさんの場合、進行してしまっているので。』
『落ち着いてください』
『治療をしなかった場合、短くて三年ほど。ごくわずかな確率ですが、治療が成功した場合は今後も今まで通り過ごすことが出来ます。』
『しかし治療が失敗してしまった場合、死に至ります。』
『分かりました。では後日、お電話差し上げますので…そのときは、もう一度病院に来てください。』
そのあと家に帰って、現実から逃げたくて、すぐに寝転がって目を閉じた。
更新が遅くなり申し訳ありません!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。