仕方ないから家に連れてきたけど、
そういや、俺 家に上がらせた事あるの メンバーと家族だけだな。初めて知らない人なんて上げたわ
嗚呼もう、こんな事しなきゃよかった。
稜雅とか呼んでみようかな ...あ、彼奴 明日仕事だから呼べないや えー、まじでどうしよう。
つか 俺みたいな奴が家に上げてもいいの?
何もできない人間なのに。
色々な事を考えてたら、彼奴が風呂から上がってきた
此奴、身体中に痣がある。
しかも、どう考えても 自分で傷付けてしまっている痕も。
聞いちゃいけない事を聞いた。
こんな俺 もう嫌いになっただろうな もしかしたら、此奴の事も信用できると思ってたのに 俺と同じ様な環境だと思ってたのに。
さっさとご飯食ったら寝な。お前が寝たら風呂入るから
と悠に言って、その場を後に寝室でスペースを確保しに行った。
間違えた選択しか選べない自分が憎い。
ネガティブ思考が俺を襲ってきた。
手首にある傷をガリガリと掻いてしまう、やっと治ってきた傷だったのにな と後悔しながら、また新しい傷を作ってしまった。こういう所だよな、キモがられんの
血が湯船に混ざってゆく。
少し綺麗にも見えた なんて言ったら 痛い奴みたいかな。
しまった、完全に自分一人だと思って隠す事とか考えてなかった、これ嫌われるな。
悠は 俺の手首にそっと触れて 包むようにした。
一気に目の奥が熱くなった。こんな優しさで包まれたの 初めてで、どうしたらいいのか分からない。
目に涙を溜めに溜めながら、悠に抱き着いた。
少し大人気ないとか思われたかな、でも今はどうでもいい。只々 分かち合えた気がして 嬉しかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!