第20話

夢主視点『お友達』2
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2025/12/16 08:00 更新



今日、電話で話してみて、わかった。
石田さんはきっと、[イイ人]だ。
少なくとも、私が思う[ワルイ人]ではない。

今まで、私に別れを迫った人達は
自分勝手で
傲慢で
私があなたの🌷の呼び方と別れれば
きっと自分に振り向いてくれると確信していた。

あなたの🌷の呼び方が自分のモノになると
きっと本気で思っている。

でなければ、あんなに酷い言葉を私に浴びせ続ける事はできないだろう。



でも、石田さんは違う気がする。
きっと、悩んで悩んで
それでも希望を見出したくて
選んだ選択肢なんだと思う。

そして石田さんは、後悔してる。
きっと、私の気持ちを考えての事だろう。



そんな人、初めてだった。



いっその事、今までの人達みたいに
罵ってほしかった。

私を叩こうと、
手を振り上げてほしかった。

流石に皆、気が引けたのか
本当に手を振り下ろした人はいなかったけれど…



石田さんにも、
そうであってほしかったと
思っている私は、最低だ。



だって、[ワルイ人]だったなら
今までみたいに、無視できたのに
きっと、数日で忘れられたのに。





もう、知ってしまった。
彼女はきっと、[イイ人]だ。





私はきっと、彼女を忘れられない。
 
ずっと、ずっとずっと…
心の片隅に、彼女は居座るだろう。



それでも、彼と一緒にいる選択肢はあるのかもしれない。
隣にいる事はできるかもしれない。






でもきっと、あなたの🌷の呼び方はそれを許さない。






私の引け目を感じて、問いただす。
その引け目を見つけた時、どうなるんだろう。

引け目を忘れさせてくれる?
異物を排除しようとする?



わからない。わからないけれど…
きっと彼女に、石田さんに


何かしらの危害が加わる。
私は、確信に近いモノを感じた。

それは、駄目だ。
私が、嫌だ。





それに、
胸にしこりを抱えたまま
彼の側にいるなんて、私にはできない。



だから、考える。
あなたの🌷の呼び方と
一緒にいられる方法を

そして
罪悪感を払拭する方法を





私、は…
できれば貴方と
心から笑い合える関係でいたいから











だから、ごめんなさい





   

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