今日、電話で話してみて、わかった。
石田さんはきっと、[イイ人]だ。
少なくとも、私が思う[ワルイ人]ではない。
今まで、私に別れを迫った人達は
自分勝手で
傲慢で
私があなたの🌷の呼び方と別れれば
きっと自分に振り向いてくれると確信していた。
あなたの🌷の呼び方が自分のモノになると
きっと本気で思っている。
でなければ、あんなに酷い言葉を私に浴びせ続ける事はできないだろう。
でも、石田さんは違う気がする。
きっと、悩んで悩んで
それでも希望を見出したくて
選んだ選択肢なんだと思う。
そして石田さんは、後悔してる。
きっと、私の気持ちを考えての事だろう。
そんな人、初めてだった。
いっその事、今までの人達みたいに
罵ってほしかった。
私を叩こうと、
手を振り上げてほしかった。
流石に皆、気が引けたのか
本当に手を振り下ろした人はいなかったけれど…
石田さんにも、
そうであってほしかったと
思っている私は、最低だ。
だって、[ワルイ人]だったなら
今までみたいに、無視できたのに
きっと、数日で忘れられたのに。
もう、知ってしまった。
彼女はきっと、[イイ人]だ。
私はきっと、彼女を忘れられない。
ずっと、ずっとずっと…
心の片隅に、彼女は居座るだろう。
それでも、彼と一緒にいる選択肢はあるのかもしれない。
隣にいる事はできるかもしれない。
でもきっと、あなたの🌷の呼び方はそれを許さない。
私の引け目を感じて、問いただす。
その引け目を見つけた時、どうなるんだろう。
引け目を忘れさせてくれる?
異物を排除しようとする?
わからない。わからないけれど…
きっと彼女に、石田さんに
何かしらの危害が加わる。
私は、確信に近いモノを感じた。
それは、駄目だ。
私が、嫌だ。
それに、
胸にしこりを抱えたまま
彼の側にいるなんて、私にはできない。
だから、考える。
あなたの🌷の呼び方と
一緒にいられる方法を
そして
罪悪感を払拭する方法を
私、は…
できれば貴方と
心から笑い合える関係でいたいから
だから、ごめんなさい











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!