第7話

七曲目
83
2021/04/05 23:36 更新
そしてやってきたのは春川さんと出くわした「スライダーリズム」のコーナー。

この店にはスライダーリズムが十台もずらっと並んでいる。

前の人が終わるのを待つ必要がないのでとても嬉しい。
春川紗希
春川紗希
レベル上げたりするとかの方法がよくわからなくて...
春川紗希
春川紗希
一回説明しながらやってるところ見せてくれないかな...?
青風音羽
青風音羽
いいよ、こっち来て
機会にカードをかざして自分のデータを読み込ませる。

そして百円玉を入れてゲームが始まる。
春川紗希
春川紗希
えっ?そのカードって...何?
青風音羽
青風音羽
これはゲームの記録をつけられるカード、太鼓楽団とかいろんなやつで使えるよ
青風音羽
青風音羽
ゲームによってはこのカードを使っての一回目のプレイは無料ってのもある、このスライダーリズムもそう
青風音羽
青風音羽
持ってて損は無いよ
どこに売っているのかわかりにくいが店員さんに聞けば答えてくれる。

音ゲーに限らず使え、セーブができるのでレベルも上がる。

勿論音ゲー内でもレベルはあるので上がると上級者になった気分で嬉しい。

他にもアイテム保存や、カードを使っている人限定の機能もあるので持っていないのは損だ。
春川紗希
春川紗希
こういうのってだいたい500円ぐらいするイメージがあるけど...
青風音羽
青風音羽
このカードは300円。今やってるゲーム終わったら買いに行こう
春川紗希
春川紗希
おぉ!思ってたより安い!
曲選択画面になる。

どの曲にしようか...


やっぱり人にまじまじと見られるとなると良い結果を見せてかっこつけたいというのもある。

ここは自分の中で過去最高sssランクをとりフルコンボ、そしてすべての判定が最高のjustになった曲を選ぼう。
青風音羽
青風音羽
曲を選んだらここでレベル上げができる、何回かやってるなら★★☆ぐらいがちょうどいいと思うよ
春川紗希
春川紗希
あっ、そこなんだ..
青風音羽
青風音羽
★★★は一回やってみたけど難しすぎて体が硬直したからやめといたほうがいいと思う..
春川紗希
春川紗希
なんか前でやってる人が凄い速さでプレイしてたからあれが★★★かな..もう手付きがプロであれぐらい行ったらかっこいいよねw
青風音羽
青風音羽
そうなんだよね、自分は取り敢えずゲームしている姿だけでも良い感じに見えるように目指してるよ、スコアはともかく..w
「クスッ」と春川さんが優しく微笑む。

退屈させていないだろうか、面白い話はともかくつまらない話はしていないだろうか。

そんな不安が頭をよぎるが取り敢えずゲームに集中する。
青風音羽
青風音羽
でも自分も速さの設定がよくわからないんだよね...
そういいながらいろいろいじってみる。

★★☆でももう少しハードでもいいと思うが★★★は差がありすぎて無理。

スピードをあげることによってもう少し難しくしたいのだけど...
青風音羽
青風音羽
あっ...
春川紗希
春川紗希
ん?どうしたの?
青風音羽
青風音羽
あったわ...スピード設定するところ
なんでこれに気づかなかったのだろうか。

しかも場所は開始ボタンのすぐ隣。
春川紗希
春川紗希
良かったね!どの速さにするの?
青風音羽
青風音羽
うーん...
一番速い設定にしてみたい、という気持ちはある。

しかしどれぐらい速いのかわからない。


しかも人前でやるのだ、かっこ悪いところを見せたくない。




いろいろ悩んだ末、このレベルなら速くてもなんとか追いつけるっしょという考えに至り速さを再上限に引き上げた。


曲が始まる。

手元に集中してそれ以外のことを考えない。


スピードを再上限に引き上げた結果、良い感じの速度になった。

逆にjustがいつもより多く取れている..気がする。



曲の終盤、今まで一度もミスってない、このまま最後まで集中して...
青風音羽
青風音羽
よっしゃ
春川紗希
春川紗希
凄いっ!
〈フルコンボ!!〉
曲が終わった瞬間画面が一気に明るくなり「Full combo!!」と表示される。

その後、カードを買いに行きゲームを楽しみ帰る頃には自分もすっかり心を許し、自然に話せるようになっていた。
春川紗希
春川紗希
今日はありがとう!楽しかったよ!!
青風音羽
青風音羽
良かった...私も楽しかった、ありがとうね!
春川紗希
春川紗希
次一緒に来る時はもう少し上手くなれるように練習しとくね!
青風音羽
青風音羽
...!!うん!
次来る時...そんなことが当たり前に言えることが凄いと思う。

いろいろと機能を教え、もう私から教えられることは無くなったから用済みということでこの関係はお終いなのかと思っていたから嬉しい。


もう...友達と言っていいのだろうか...


自信に溢れた春川さんはもう自分のことを友達認定しているのかもしれない。

でも...その自信に溢れた姿が時々曇ることがある。









つづく

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