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⌇ このお話には死ネタが含まれています。
⌇ 地雷さんは曲がれ右~
⌇ パクリ等では無いです。
( 似たような作品があった場合、すみません。 )
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____︎ ︎ ︎俺の家系は皆 死化粧師だ 。
死化粧は 、古くから俺の家系で
受け継がれている大切な家業だ 。
だから俺も 、今よりもっと小さい頃から何度も間近で見てきた 。
人はね 、死化粧をされると 、とっても幸せそうに笑うんだ ぁ 、!
… だからそれを何度も見ているうちに 、
俺も死化粧師になりたいと思うようになった 。
こいつは 、さっきまで俺の傍で死化粧をしていたらん 。
男だけど 、女の子みたいに柔らかで優しいんだ ぁ !
でも 、死化粧はとっても上手で 、今は1番上手なんだ !!
俺は 、そんならんみたいになりたくて 、毎日毎日
らんが死化粧をする時には横に座って見ている 。
そう言って俺の頭をぽんぽんと撫でる 。
そして 、俺は今高校生だ 。
もう 1 人前の死化粧師になり 、今も死化粧をしている最中だ 。
だけど 、今日はどうも集中できない 。
それに 、紅を塗っているけど 、どうしてもガタついてしまって見栄えが悪い 。
あれ 、? 笑
いつもならこんな事無いんだけどな 笑
俺が死化粧をしているそいつは 、酷く冷たかった 。
何度も何度も何度も 、体温を確かめるように額を触った 。
だけど 、あの時頭を撫でられた時の温度には戻らなかった 。
何度も滴り落ちる雫が 、俺がした死化粧を滲ませていく 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。