走りに走りまくったため、
普段人が通らない廊下まで来てしまった。
───って、私何してんだ!?
今は体育の授業中なのに!
いや、何より
何で私は松川先生のキスを拒んだ!?
せっかくハイキューキャラにキスして貰える
チャンスだったのに…!
はぁ……、とため息をついていると
肩をポンッと叩かれ
と、耳元で囁かれた。
あ、この声は聞き覚えがある───…
古森先生の顔を見ると
ニコニコとしているが、目にハイライトはなく
今にも襲いかかって来そうな顔付きだった。
ジリ…、と少し後ろに下がった瞬間
手首を掴まれグイッと引っ張られてしまい、
近くにあった空き教室へ入れられた。
あまりの勢いだったため、私は床に倒れてしまった。
カチャリと鍵を閉める音がした。
え、これ逃げられなくない…?
古森先生はゆっくりとこちらへ歩み寄ってくる。
そして私の目線に合わせる為なのかその場にしゃがんだ。
古森先生が私の事を好き……?
夢?夢ですか……??
───いやいやそんな事考えてる場合じゃない…!
ハイキューキャラに好かれるのは良いが、
ここまで来ると怖い。
少しでも時間を稼いで
誰か助けを来るのを待つしかない。
授業が終われば誰か来るに決まってる。
正直付き合いたいけどね…!?
でもこの人と付き合ったら私までおかしくなりそう……
古森先生は私の誕生日、家族構成、身長、体重、
好きな食べ物、趣味……など
全て当てていった。
古森先生は手を伸ばして
私の体に触れようとした瞬間───…
ガチャガチャ……
ドアを開けようとする音が聞こえた。
古森先生は慌ててドアの鍵をはずし、
ガラッと開ける。
さ、佐久早聖臣だ…
やっぱりめちゃくちゃ潔癖なのかな。
その時、授業の終わりのチャイムが鳴った。
体育の授業が終わってしまった。
古森先生と佐久早先生の横を通り抜けて
職員室へと向かった。
【今回の話のキャラクター紹介】
いつかヤバい先生ランキングとかできそう。
そして誰かネタちょーだい。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。