第4話

師匠の教え
187
2019/01/20 23:34
時は3年程遡る
20○○年○月○日○曜日
如月 輝龍
それじゃ、君の実力を見せて貰おうか
如月 輝龍……
県内トップクラスの不良グループ総長……

まずは、周りの幹部に勝たねぇと!!
幹部不良
てめぇ、小5で入ろうって狂ってんのか?
神崎 明桜衣
一応、狂ってる
幹部不良
認めやがった!?
幹部不良
まぁいい、これから俺達と1人ずつサシで戦って貰う。勝ち上がれば上がるほど
てめえの地位も上がる方式だ
如月 輝龍
早速だけどー
はじめっ!!
ドゴッ
1戦目は一瞬で勝負がついた……
幹部不良
うっ……
如月 輝龍
おぉ〜凄いすごい〜
如月 輝龍
じゃ、2戦目!!
ドスッ
先手を打ったのは幹部だった
しかし、とっさに腕で顔面をガードして
何とか、ヒットは免れる
ボスッ
その場に鈍い音が響く
幹部不良
フゴォッ!?
一瞬の隙を見逃さず
腹に思いっきり拳を叩き込む
如月 輝龍
2戦目も
神崎くんだねw
その後も順調に、勝ち進み
遂に残るは総長のみとなった
如月 輝龍
ここまで強いとは〜
僕も想定外だよー
じゃあ、最後に僕と戦おうかw
総長はそう言うと素早くナイフを構えた
数秒間
周りの時間が止まったように思えた。
如月 輝龍
ほらっ、ぼーっとしてないでーw
神崎 明桜衣
っ!?
いきなりというか、恐らく俺が総長の接近に
気づかなかったせいで避けるのが遅く
ナイフが腹をかする
如月 輝龍
ほらほらーこんなんじゃないでしょー
君の強さはーw
神崎 明桜衣
………
ドンッ
俺的には自分の中での最大のパンチをしたつもりだったが……
それも総長の前では無力のパンチだったようだ
総長に当たったのにも関わらず
総長はビクともしない
神崎 明桜衣
!?
如月 輝龍
そろそろ終わりかな〜
シュッ
神崎 明桜衣
ウッ
これが、俺の最初の敗北というものだった……
如月 輝龍
じゃあ、君の地位は〜戦闘班の〜
幹部兼最高指揮官で、
如月 輝龍
よろしくね
神崎くん!
負けたのが悔しかった
今まで、負けたことが無かったから……
そして、1ヶ月後俺は
とある剣術家の道場を訪れていた……
師範
お前、目標はあるのか?
神崎 明桜衣
目標……
師範
目標無くして
真の強さは身につかんぞ!!
神崎 明桜衣
(そうだ……俺はあの人みたいに……いつか
大事な物、人、全て守れるような……)
神崎 明桜衣
憧れている人がいます。
いつかその人のようになります。
その為にここで真の強さを身につけたいです。
師範
………分かった。入門を認める

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