第32話

ꕤ︎︎ 32 ~ わんころ と はなび ~
1,128
2026/03/02 13:19 更新




> ドォーンッ




sm
sm
  ビクッ  
sm
sm
  や、ちゃにひょ ..  





鈍くて 大きくて 重たい音が

少し遠くのお外から聞こえる





音の正体がわからないけれど、

なんだか恐怖心を煽るもので 心臓がドキドキ






僕は、近くにいたチャニヒョンにしがみついた







bc
bc
  ん? どうし ... あぁ  





少し考えた後、チャニヒョンは

思い出したかのように呟いて 優しく笑う




bc
bc
  音、びっくりしたね  
 
sm
sm
  うん ..  なぁに、こわいよ  
 
bc
bc
  あれはね、打ち上げ花火の音だよ  
 
sm
sm
  うちあげ .. は、なび?  
 



音の正体は "うちあげはなび" だよって教えてくれた



……うちあげはなび ってなんだろう



こんなに大きな音がするんだから

何かとっても大きな恐ろしいものなんじゃ ...






bc
bc
  そっか、今日隣町の花火大会だ  
bc
bc
  花火、見に行く?  
 
sm
sm
  …や、いかない  




だって怖いもん



いくら安心するチャニヒョンがいるとはいえ


得体の知れない大きな音のする何かの存在は

僕にとって怖い対象でしかない





bc
bc
  ん、じゃあお家でゆっくりしよっか  





うちあげはなび に対する恐怖心を察してか、

チャニヒョンは優しく撫でてくれる




hj
hj
  ん、珍しくチャニヒョンの腕の中で  
大人しくしてんね スンミナ
 
sm
sm
ふんっ  
 
hj
hj
  えええ?!  
hj
hj
  なんだよぉ、別にからかってる  
わけじゃないってば!
 
bc
bc
  ㅎㅎ  
 
i.n
i.n
  チャニヒョーン!  





チャニヒョンにぎゅってしながら

ぬくもりを感じていると、わらわらと集まってくる




bc
bc
  ん?  
 
i.n
i.n
  花火見に行っていいですか?  
fh
fh
  俺、花火の見える穴場知ってるから  
行ってもいいよね??!
 
bc
bc
  うん、まあ人混み避けてもらえれば ..  
 
fh
fh
  当たり前だよ、迷惑はかけず  
楽しんできます!
 
bc
bc
  ん、頼もしいね  
bc
bc
  それじゃ楽しんでおいで  
 
i.n
i.n
  スンミナは?花火見に行く?  
 
sm
sm
  ふるふるっ  ううん、おるすばん  
 
i.n
i.n
  あ〜… 音怖いかな?  
 
bc
bc
  うん、どうやらそうみたいだよ  
bc
bc
  スンミナ、耳が良いからさ  
ここからも花火の音が聞こえたみたいで
 
hj
hj
  なんだ、だからチャニヒョンに  
抱っこされてるのね
 
sm
sm
  …ん、こわい  




大丈夫だよ って目尻を下げながら撫でてくれるハニ



チャニヒョンに抱きしめられて、

ハニに撫でられて なんだか落ち着いてきた





fh
fh
  じゃあ、スンミナにおみやげ買って  
くるからね!
 
i.n
i.n
  花火もいっぱい撮ってきてあげます  
 
hj
hj
  僕にもおみやげ〜  
 
fh
fh
  …覚えてたらね  
 
hj
hj
  買ってこないやつじゃんか!  
 
i.n
i.n
  ㅋㅋ  いってきまーすっ  
 
bc
bc
  気をつけて〜  
















イエナとヒョンジナがお出かけしている間

チャニヒョンのお膝の上で "うちあげはなび " について
教えてもらった




bc
bc
  それでね、こんなふうにお空に  
ドーンって光のお花が咲くんだよ






チャニヒョンが音無しで花火の動画を見せてくれる



なるほど、音の正体がわかったら

キラキラな花火は全く怖い対象ではなくなった





sm
sm
  きれぇ ..  





むしろ、その他にはない輝きをもつ花火に

心惹かれて 僕も本物を見てみたい




bc
bc
  ベランダから見えるかなぁ ..  
bc
bc
  ん〜、やっぱり木の影になるか  
 
sm
sm
  …じなたちのとこ いく、?  
 
bc
bc
  お、行ってみる?  






チャニヒョンが、ジナに連絡をして

場所を共有してもらった







> ドォーンッ

sm
sm
  ビクッ  




心臓に響く音が 次第に大きくなっていく


自然にチャニヒョンと繋ぐ手に力が入る





sm
sm
  ぅ"ぅ"〜  ちゃにひょ ぐすっ  





あの綺麗な花火を見てみたくて出たは良いけれど、

どうしてもこの音が怖くてたまらない





bc
bc
  あいご! スンミナ、大丈夫だよ  
bc
bc
  やっぱり音がちょっと怖いね  
 
sm
sm
  ふぇん..  
 
bc
bc
  今日はお家帰ろっか  
 
sm
sm
  うん、ごめんなさい ..  
 




わざわざお外に連れてきてもらったのに

僕が怖がりなせいで……





bc
bc
  なにも謝ることないよ?  
bc
bc
  ヒョンだって、小さい時は  
花火の大きな音怖かったし
 
sm
sm
  うん ..  
 
bc
bc
  …じゃあ、来た道とは別ルートで  
帰ろっか! おさんぽ!
 
sm
sm
  …うん!  




いつもと違う道を通ってうちへ戻る



その途中、チャニヒョンが見晴らしの良い場所へ

足を止めて 僕を引き寄せた





sm
sm




僕を後ろから抱きしめるようにしてから、

そっと耳を塞ぐ





…しばらくすると


sm
sm
  わぁ..  




目の前には、キラキラと輝く花火



チャニヒョンの大きな手による耳あてと

後ろから抱きしめられている安心感で


何の恐怖もなく 花火を見ることができた






sm
sm
  ひょ、ちゃにょん!  
sm
sm
  はなび、きれぇねぇ!  
 
bc
bc
  んふふ 綺麗だね、スンミナ  




振り返ってチャニヒョンに伝えると

これまた嬉しそうに微笑んでくれた




bc
bc
  お、丁度今のが最後だったんだね  
bc
bc
  スンミナと見られてよかったよ  
 
sm
sm
  ちゃにひょん、ありがと  /  
 
bc
bc
  ううん、小さい頃アッパにこうして  
耳塞いでもらって見たの思い出した
からさ .. スンミナにもって思って
 
sm
sm
  おと は こわいけど、
sm
sm
  ちゃにひょんがぎゅーって  
してくれたから だいじょぶだった
 
bc
bc
  んふふ  可愛いね、スンミナ  
 
sm
sm
  んもうっ //  そんなんじゃない! /  
 
bc
bc
  はいはい ㅎ  
bc
bc
  さ、おうち帰ろっか  
 
sm
sm
  うん!りの に はなびみたって  
おはなししてあげなきゃ!
 
bc
bc
  ハナにもしてあげてね? 
 
sm
sm
  うん!おぼえてたらね!  
 
bc
bc
  ㅋㅋㅋ  







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ようやく涼しくなってきました

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