> ドォーンッ
鈍くて 大きくて 重たい音が
少し遠くのお外から聞こえる
音の正体がわからないけれど、
なんだか恐怖心を煽るもので 心臓がドキドキ
僕は、近くにいたチャニヒョンにしがみついた
少し考えた後、チャニヒョンは
思い出したかのように呟いて 優しく笑う
音の正体は "うちあげはなび" だよって教えてくれた
……うちあげはなび ってなんだろう
こんなに大きな音がするんだから
何かとっても大きな恐ろしいものなんじゃ ...
だって怖いもん
いくら安心するチャニヒョンがいるとはいえ
得体の知れない大きな音のする何かの存在は
僕にとって怖い対象でしかない
うちあげはなび に対する恐怖心を察してか、
チャニヒョンは優しく撫でてくれる
チャニヒョンにぎゅってしながら
ぬくもりを感じていると、わらわらと集まってくる
大丈夫だよ って目尻を下げながら撫でてくれるハニ
チャニヒョンに抱きしめられて、
ハニに撫でられて なんだか落ち着いてきた
イエナとヒョンジナがお出かけしている間
チャニヒョンのお膝の上で "うちあげはなび " について
教えてもらった
チャニヒョンが音無しで花火の動画を見せてくれる
なるほど、音の正体がわかったら
キラキラな花火は全く怖い対象ではなくなった
むしろ、その他にはない輝きをもつ花火に
心惹かれて 僕も本物を見てみたい
チャニヒョンが、ジナに連絡をして
場所を共有してもらった
> ドォーンッ
心臓に響く音が 次第に大きくなっていく
自然にチャニヒョンと繋ぐ手に力が入る
あの綺麗な花火を見てみたくて出たは良いけれど、
どうしてもこの音が怖くてたまらない
わざわざお外に連れてきてもらったのに
僕が怖がりなせいで……
いつもと違う道を通ってうちへ戻る
その途中、チャニヒョンが見晴らしの良い場所へ
足を止めて 僕を引き寄せた
僕を後ろから抱きしめるようにしてから、
そっと耳を塞ぐ
…しばらくすると
目の前には、キラキラと輝く花火
チャニヒョンの大きな手による耳あてと
後ろから抱きしめられている安心感で
何の恐怖もなく 花火を見ることができた
振り返ってチャニヒョンに伝えると
これまた嬉しそうに微笑んでくれた
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ようやく涼しくなってきました


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!