雷市 side
そのちびすけは、
妙な程に大人びていた。
うろちょろして邪魔だから怒鳴れば、
はん!としたような態度をとる。
へへっとしたような笑いを向けてくるちび。
小さいからか、ちょこまかと動きやがって、
なかなかに捕まえることが出来ない。
捕まえたと思えば、
蜂楽に飛びつかれ、
ちびは潔の腕の中にいた。
お前らが甘やかすから我儘娘に育つんだからな。
そう思いながら睨んでみれば、
アリスはアッカンベーとしていた。
その言葉に、全員が理解できない、と言いたげである。
今日で既に6日が経っている。
一日ごとに、一緒に寝る相手を変えてるちび。
昨日は久遠だったわけだ。
1日ずつ人を変えて、ってなんかあれだな。
再度追いかけっこが始まる。
が、國神の後ろに隠れたそいつ。
ため息を吐き出しては、首根っこを掴んで、
布団まで運んでやった。
寝相悪かったら承知しねぇからな。
そう思いながら見下ろしてやった。
そう言われて、布団を被せる。
そうすると、もぞもぞと出てくるちび。
ボサボサの髪の毛、
それなのに、にんまりと笑うそいつ。
ったく、めんどくせぇな。
やっぱ一緒に寝るの辞めるか、こいつと。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!