第3話

どうして、僕が・・・。
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2020/06/06 03:20
あなた
るぅにい、莉犬にい、ころにい、もう行くよ?
莉犬くん
ちょっと待ってってば!
るぅとくん
僕はもういけますよ!
ころんくん
るぅと、僕の靴下どこ?!
あなた
はぁ、そこらへんにあるやつでいいでしょ?
るぅとくん
ほんとに。きょうはあなたの検診なんですよ?
ころんくん
なんで僕が行かなきゃいけないわけ?
莉犬くん
そりゃDNAとかをとったりするために付添が必要だからでしょ?
あなた
うん、そう。あたしの奇病は黒いあざが春にかけて
大量に発生することでしょ?
るぅとくん
そういう奇病は遺伝だったりするんです。
莉犬くん
俺たちは両親がいないから兄弟の俺らが行くしかないってわけ。
ころんくん
なんなんだよ、僕らの両親って。
4人も子供を生んで消えるとかおかしいだろ。
るぅとくん
仕方ないじゃないですか。
ほら、いきますよ?
莉犬くん
これもあなたのためなんだからね?
ころんくん
!・・・、ぱっぱと終われよ・・・。
あなた
ありがとっ!
病院にてーーーーーーーー
お医者さん
じゃあ、DNA検査しますね
るぅとくん
先生、前回の結果は?
お医者さん
ああ、そうだった。
お医者さん
実は、兄弟のみんなの中にあなたさんと同じ奇病の人がいることが分かったんだ
みんな
え!?だれ?
お医者さん
莉犬くん、君だよ。
莉犬くん
俺、ですか・・・。
お医者さん
知っていたはずだよ?
左の肩甲骨を見てごらん。
莉犬くん
知って、ます。
るぅとくん
莉犬、大丈夫ですよ。
あなたと同じなのであなたと同じ扱いをすればいいんです。
ころんくん
あなたも大丈夫で生きてるんだし、莉犬も大丈夫だろ。
莉犬くん
まぁ、そうだね。
お医者さん
あと、原因が少しづつ分かり始めている。
みんな
なんですか!?
お医者さん
母親の飲食物に影響しているみたいなんだ。
あなた
つまり?
お医者さん
ほら、母親は妊娠したらアルコールやたばこを禁止されているだろ?
るぅとくん
でも、それを破って、してしまったってことですね・・・。
お医者さん
そういうことだ。
莉犬くん
聞いた話によると、子供は死にやすい、って・・・。
お医者さん
実は、そうなんだよ。
早く発症しているあなたちゃん。そして、莉犬くん。
君たちは余命が、決まってしまっている。
莉犬くん
う、そ・・・。
あなた
まぁ、覚悟は、してました・・・。
お医者さん
莉犬くんはあと2年。
あなたさんは、あと、半年だ。
あなた
はい、分かり、ました。
お医者さん
でも、あなたちゃんは無理するともっと寿命が縮まるので気をつけるように。
莉犬くんもあなたちゃん程ではないが、影響する。
莉犬くん
ああ、僕ってどうしていつもこうなんだろう。
大怪我をしたりして、いっつも人生をまともに生きられない・・・。
るぅとくん
莉犬、落ち着いてください。
みんなで半年を楽しく生きましょう、ね?
ころんくん
なんで、奇病にかかるのが、僕じゃないんだろう・・・。
るぅとくん
ころん、そういうことを考えるのは、やめましょう・・・。
ころんくん
るぅとは思わないわけ!?
るぅとくん
そりゃ、思いますよ?
でも・・・、
ころんくん
あぁ、もう!なんなんだよ!
どうして僕たちは生まれてきたんだよ!
るぅとくん
ころん!落ち着いてください!
ころんくん
こんな状況で落ち着いてられっか!

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