温い風がホテルの部屋を吹き抜ける。
長かったようで短かった合宿。
部員も私も成長できたはずだ。
明日ホテルを離れるための荷造りをしていると、誰かがドアをノックした。
コンコン
ガチャ
帰った後の流れや大会に向けての練習を理兄が説明してくれる。
マネージャーって大変だけど、頑張る選手達を支えながら同じ目標に向かって進めるから好きなんだよなあ、、
バタン
2週間程ではあったが、確実に部員との絆も深まった。なんだか外の風に当たりたくなって、屋上に向かった。
ここで流星が悩み打ち明けてくれたんだっけ、
合宿での思い出が蘇る。
あの日と同じように空には星が輝いていた。
カシャッ
目の前の海には月の光で道ができていて、綺麗で思わずスマホで写真を撮る。
目の前の空に、「インターハイで優勝できますように」という願いを込めて屋上を去った。
部屋に戻って、明日に備えて眠りにつく。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!