燃えるような熱さと、
自らの体から流れた血しか感じられない世界で、
一つの声を聴いた。
そっと流し込まれた何か。
それは、今自分が流しているものと同じ味がした。
飲み込んだ瞬間、体が軽くなった。
痛みが引いた。
自分のことを助けてくれたであろう彼女の顔が見えるようになった。
彼女の口元には、小さな牙が顔をのぞかせていた。
空を飛んでいた。
小さな爆発音が聞こえた。
これがすべての始まりだった。
いくつかの死体、死にかけの少年。
彼らはみな、私たちの食料であり、敵。
でも、私は彼に血をあげてしまった。
眼を開け、私を見た彼は一目散に逃げていった。
私が、彼らの血を吸う吸血鬼だから。
「その出会いは確かに偶然で、必然のはじまりだった」
「でも、その先に待つのは」
これちゃんと動画いけてますかね…












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。