第3話

1話
12
2025/02/15 14:45 更新
風雪
・・・
風雪
(確かここを・・・)

町から家へのいつもの帰り道。

小さな細い道。

この道は家に帰るには回り道になっている。
風雪
(・・・それでいい、あの道の先には魔女が住んでいるのだから)

あの日、事故で死ぬと思われた俺は一人の女の子に助けられた。

咲葉という、魔法を使う吸血鬼に。


深い森の奥だった。

彼女は月を背にして黒い影となっていた。

俺は、その影と彼女の口に光る牙を見て、恐ろしくなって逃げだしてしまった。

今思えばきっと、何かがはじまる気がしていたんだろう。





























俺は、彼女の顔を忘れたことはない。









優しそうで、きれいで、澄んだ瞳。





あの魔女は、俺の最短帰り道のそばに住んでいるらしい。

だからわざと遠回りをする。



































逢わないように会えるように




































俺と彼女が再び出会うとき…

























































































































































それは”終わり”のシナリオの始まりだから














































































































『会いたい』なんて、『触れたい』なんて、『話したい』なんて、思わない。











































彼女らにとって食料である俺と私たちにとって食料である彼と、人に害を与えるかもしれない彼女が見つかれば恐れ処刑される私が「出会う」














































それが”終わり”なんだから。





残酷だ、なんて世界を罵ったってこの運命は変わらない。










…あぁ









風雪
(どうして咲葉サクが)
咲葉
(どうして風雪セツが)




















《 人 間 と 吸 血 鬼 》なんだ……

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