わたしは、状況が飲み込めなかった。
潤くんとナオミちゃんが、私を庇って命を落とした、、、
もう、瀕死状態でもない。
与謝野先生でも、治せない、、、
うざい。
こんな時まで話しかけてくるんじゃねえよ。
とは、口が震えて言うことができず。
そう言って、その人は私に銃を向けた。
わたしは、その運命を受け入れようと、目を閉じた、、、
聞き慣れた声がする。この人は、、、
研究員は舌打ちをして、その場から離れていった。
中原さんの優しさに、私の中で何かがぷつんと切れた。
中原さんに抱きついて、小さい子のように泣き喚いた。
その後のことは、あまりよく覚えていない。
中原さんに連れられて、わたしは探偵社に一度戻った。
そこには太宰さんがいて、まだ混乱状態のわたしのとりとめのない話を聞いてくれた。
そう言ったのは、鏡花ちゃんだった。
わたしはまた泣いた。いくら泣いても、涙が枯れることはなかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!