⚠️3P注意
数年前ー
そう尋ねてきた幼女は三姉妹の末っ子。
小学二年生。
そう答える私は三姉妹の長女。
歳は…。
中2とだけ言っておこう…。
この子は三姉妹の次女。
小6ね。
親のいない私たちは、買い物を自分たちでするのは当然だ.
いつものように、重いのと、壊れたり割れたりしやすいものは私が。
牛乳とか、ちょっと大きいものは月が。
みんなのおやつを夜が。
いつもの日常…だった。
あの日、私は、普通と違うんだ。って。
思ってしまう出来事が起こった。
あ、近所のおばさんたち。
知ってる。
最近よく聞く話題だ。
違う。
違う。
私が妹達に抱いている感情は、家族だから。
じゃない。
きっとこれは恋だ。
妹達には彼氏も、彼女もできてほしくない。
だって、私のものだから。
あの声。
あの顔。
私を百万点の笑みでお姉ちゃんって言ってくれる事。
全部大好きなのだ。
これは、恋なのだ…
そんなに悪い事なのかな。
なら、私は…
私達の家の隣に住んでいる人が言う。
こうして、私はこの町から引っ越せないかつ、自分が妹。しかも同性の子が好きだなんて言えなくなった…
現在ー
玄関が開き、透明感のある声が居間中に響く
夜が居間に入ってくる
夜はもう高校三年生。
お年頃の子には…なっていない。
とてつもなく純粋である。
お皿をテーブルに運んできてくれたのは月。
彼女はもう二十歳で、とても美人になっている。
無邪気さは変わってないけど…
鍋の取手の根元を触ってしまいつい反応してしまう。
あ、今晩は。雨です。24です。
もう歳を隠すのは諦めました。
夜が立ち上がり洗面所へ向かう
夜道は暗い。
後ろに誰かがついてきたら…とか、
考えたらキリがない。
月も夜も、とっても可愛いんだから。
告白だってされることもある。
その度私が追い払ってた(実際本人達も断ってたし…)。
それに、あれでしょ。
話がズレるけど、付き合ったりしたら同棲とかして、家から離れちゃう。
それじゃ、ゆういつの姉としての肩書きを奪われると言うか何と言うか…
とにかく!
本人達が、告白断ってるんだから逆恨みする人も出てくるかもしれない!
夜道は気をつけなきゃ!!
(謎なのは皆告白を断ってる所。まぁ、私は嬉しいけど…)
夜が洗面所から戻ってきた
顔を覗き込むと同時に抱きついてくる。
純粹な瞳で、見つめられてしまうと流石に限界だ
夜に抱きつけられながら月が顔元に近づいてくる。
両手を耳にかけながら…
え?!これって、!!!
口元にキスしてきた!!
そう、この2人少し異常だった。
何故か、抵抗もなく口にキスなどしてくるのだ.
今まで何回もこの恋を諦めようとしてきた雨だったが、これが諦められない理由だ。
2人のキスとハグから解放される。
今日も我が家は平和です。
きっと。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。