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第43話

これから一生…
1,189
2024/07/17 14:36
僕はお母さんに連れられ何時間だろう…
足も手も痛い…
そして、森へと続く舗装されていない道へ進む。
怖い…痛い…ただそれだけだった。
その時、1軒の小屋らしき所につき、中に入った。
そこには机と大きい布、そして壁に鎖が繋がっていた。
太宰治
太宰治
お、お母さん…
母親
治、今まで辛かったでしょ?友達が出来て勉強もはかどらなくて。
母親
もう大丈夫よ。ここに居れば安心安全。食事も食べさせてあげるし、勉強も教えてあげる。
母親
さぁ、新しい部屋牢屋敷でもう一度やり直そう。
お母さんは、僕を部屋に入れさせ足首に鎖を繋げた。
母親
居心地は大丈夫?足首は痛くない?もう離さないからね。
僕が思うことはただ1つ。
狂ってる。
前までは暴力をふるっていた。
でも、今回はやらない。
愛する子供を手に入れ嬉しさのあまりにもう離さないと…
所謂、独占欲。
僕は一刻も早くここを出たい。
でも、鎖のせいで身動きが取れない。
今頃、先生たちはどうしてるのかな。2人も心配しているだろうな…
また、迷惑かけちゃった。
太宰治
太宰治
うッうぅッ
母親
あら治〜どうしたの?お母さんに会えて嬉しかったの?ママも嬉しいわ〜
そう言って僕を抱きしめた。
違う…違う…違う違う違う違う違う
怖い…怖いの
お母さんがこの状態だから何されるかこわい…
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
誰か…誰かッ
お母さんが狂う前にッ
僕が星になる前にッ
太宰治
太宰治
…タスケテ

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