第7話

影山律の場合
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2023/01/04 14:25
【影山律side】

「じゃーん!デート!」と言って、兄さんと手を繋いでるのを見た時、僕はどんな顔をしていただろう。

久しぶりに見たあなたさんは、一瞬誰か分からなくて。
でもすぐに思い出した。


笑い方は変わってなくて、話し方も変わってない。
変わったのは何だろう……何も変わってないのかもしれない。
あなた
律くん…?
影山律
え、あっ!ごめん、何だっけ?
実は今日、学校帰りに偶然あなたさんと会った。


「この前、霊幻さんが食べてたたこ焼き屋さんを探してるんだ〜」と話された。

「ここら辺で有名なたこ焼き屋さんなら、〇〇じゃない?」と答えたら、「近かったら案内してほしいな」と言われたので、案内することにした。
あなた
お礼に一個あげるよって!
影山律
えっ…あ、いいの?
たこ焼きの8分の1って結構でかくないか?とは思ったものの、あなたさんは「はいっ!」と竹串にさしたたこ焼きを僕の口の前に持ってきた。
影山律
ん、もらう
あなたさんの腕をつかんで、たこ焼きを口に入れる。
あー、美味しい…と思って顔をあげると、
あなた
……律くん、モテるでしょ?
と、ちょっとニヤけてるあなたさん。

意識しろって思って腕を引いたけど、全然効いてない。
影山律
どうでしょうね
あなた
うわぁ〜モテる人が言うやつだ…
そう言ってるあなたさんだって、モテてるじゃん、って言おうとして気づいた。
影山律
あなたさん、口にソース付いてる
「え?ほんと??恥ずかしいな!、」と言ってはにかむと、全く反対のとこをひたすらこするあなたさん。

ちょっと面白い。
影山律
世話が焼けるな…
あなたさんの口の端に付いてるソースを、指で取る。
そのまま舐めると、
あなた
ちょっ…!//
あ、やっと照れた。

ここまでしないと照れないか、、
あなた
もーそういうのやめなよ…//
あなた
女子が落ちるから!!
なんて若干怒ってるけど…

僕、あなたさんのこと落としたいと思ってるんだけどなぁ…っていうのは心にしまっておこう。


今はまだ、この関係で。


影山律の場合 end

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