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第57話

ラストダウン:思うツボ
73
2026/02/22 12:55 更新
(あなた視点)
帰宅して、部屋の電気をつける。
あなた
……はぁ
小さく息を吐いて、コートを脱いだ。

静か。

やっと、
今日が終わった感じがする。


バッグを置いて、ふと手首を見る。
あなた
(……あ)
ブレスレット。
さっきまで、
仕事中もずっとつけていた。
派手じゃないのに、不思議と目に入る。
指先で、そっと触れる。
あなた
……綺麗
改めて見ると、本当に私好みだった。
あなた
(なんで、分かるんですか)
ホークスさん。

私が、
こういう控えめなものを好きだって。



外す。

机の上に、そっと置く。
ライトに照らされて、小さく光る。
あなた
(……重くない)
それが、少し意外だった。

プレゼントって、もっと、
気持ちがどしんと来るものだと思っていた。

でも、これは。
あなた
(……近い)
そばにある、感じ。

ふと、
昼間のことを思い出す。
あなた
センスいいですね
そう言ったときの、ホークスさんの顔。
照れたような、誤魔化すような。
あなた
(.....嬉しそうだった)
胸が、じんわり温かくなる。
ベッドに座って、ブレスレットを見つめる。
あなた
(これ、つけてると)
誰かと話すとき。
書類を渡すとき。
視界の端に、必ず入る。
あなた
(……意識、しちゃう)
自然と、ホークスさんのことを。




スマホを手に取る。
連絡、するかどうか。
少し、迷って。

でも。
あなた
『今日は、ありがとうございましたすごく、嬉しかったです』
送信。

画面を伏せる。

すぐ返事は来ない。
あなた
(......忙しいですよね)
それでも。
ブレスレットを、もう一度つける。

カチリ。

手首に馴染む感覚。
私にちょうど良いサイズのブレスレット。

ほんと、どこで私の腕の太さなんて知ったの?
あなた
……
知らないうちに、小さく笑っていた。
あなた
剛翼かなぁ……
あなた
(大事に、します)
言葉にしなくても、ちゃんと、伝わってほしい。
この気持ちも。
この距離も。
ゆっくりでいいから。







クリスマスの夜は、静かに更けていった。
ホークス
ホークス
(どうか)
ホークス
ホークス
どうか、貴方が
ホークス
ホークス
俺に翻弄されてますように

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