翌日。
あなたは、小さな紙袋を二つ抱えて出勤してきた。
声をかけると、迅が振り返る。
驚いた顔。
迅鷹は苦笑いしながら受け取った。
そのやりとりを、
少し離れたところからホークスは見ていた。
内心で、確認する。
呼ばれて、顔を上げる。
差し出されたのは、小さくて上品な箱。
ーー予定の正体。
ホークスは、
一瞬だけ目を見開いてから、受け取った。
あなたは、少し照れたように視線を逸らす。
ホークスは、少し間を置いてから。
ポケットから、細長い箱を取り出す。
あなたは、戸惑いながらも箱を受け取る。
そっと、開ける。
中にあったのは、繊細なブレスレット。
派手じゃない。
でも、上品で、
あなたの雰囲気によく合っている。
あなたが、素直に笑う。
その言葉に、胸の奥が、じんわり熱くなる。
ホークスは、
表情を崩さないまま、内心で思う。
目立たないからじゃない。
配慮でもない。
あなたが、
誰かと書類を渡すとき。
誰かと、
ふと指が触れそうになったとき。
俺の存在。
独占欲。
自覚は、とっくにある。
あなたが、もう一度言った。
軽く返しながら。
言わないけど。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!