マスクをつけ直したぽきさんが、目をキョロキョロさせている。
ぽきさんは必死に何かを言いたそうにしている。
ぽきさんは顔をおさえて恥ずかしそうにこう言った。
なんだ、そんなことか。
ん?ん?ん?
まずいことをしてしまったことに気づいた。
それって、それって。
かかかかっかかっか。
間接キス…!?
ってやつ…?!
思わず言葉を失う。
顔がどんどん熱くなっていくのがわかる。
さっきまでのタメ口は何処へ消えたのか。
無意識に敬語に戻る。
本当は本当は。全然、大丈夫じゃない…
ただただ沈黙が流れる。
ほぼ初対面の人と間接キス…。
ななな、なんで!?笑ってられるの!?
少し涙目のぽきさんはコクンと首を傾げた。
私の吐いた言葉で、ぽきさんはようやく気づいたようだった。
まさかの気づいてなかった系…
ぽきさんの顔が赤く染まっていく。
そんなぽきさんをみてると何だか、可愛く思えてきて…
こうでもしないと、全部持ってかれる。
この出来事のお陰かはわからないけど、急激にぽきさんと仲良くなれた気がした。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。