第4話

🦊2 君からの視線 &アンケート🧾
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2026/01/24 12:04 更新





朝練が終わると、体育館の空気が一気に緩んだ。
モブ
おつかれー
モブ
今日もきつかったなー

聞き慣れた声。


見慣れたはずの景色。


私は「いつも通り」ボールをカゴに戻しモップをかける。


体は勝手に動く。


考えなくても、次に何をすればいいかがわかってしまう。



……それが、少し怖い。
あなた
(私ここでマネージャーやってたんだよね。)

思い出そうとしても、


雲をつかむような気分になる。
はよ、行くで
あなた
うん、すぐ行く
ごく普通のやり取り。


だけど、それが全部誰かからの「贈り物」みたいに感じた。





教室に入ると、


何人かが当たり前みたいに挨拶をしてくれる。



席に座ると、前に治がいて斜め後ろに各名がいる。


この並びもなぜか知っている。
今日、ちょっと静かやな
あなた
そう?
いつも、もっと口悪いやろ笑
あなた
…そうかな笑

先生
授業はじめんで
治、はよ前向きや!


内容はわかるけど、上の空だった。



本当の私は、教室の中心になんかいない人間だった。


話しかけられることも、期待されることも、
ほとんどなかった。


それなのに今は、違う。


みんな誰も私の事を疑わずに、
私をここに、輪に入れてくれている。
あなた
(この体の人は愛されてたんだなぁ…)
あなた
(それなのに、私は…)

考えきる前にチャイムがなった。





お昼になると、治と角名といつも通りご飯を食べる。
今日、何入っとるん?
あなた
…えっと、いつも通り、かな?

自分で言っときながら少し詰まってしまう。


そこで、ガラッと教室の扉が開いた。
お前らー!
また、来たんか
あ?ええやろ昼くらい

侑適当に椅子を引っ張って座ってきた。
にしても、1組相変わらずやかましいな
自分が1番やかましいわ!
ちゅうか、今日の朝練どうやった?あなた
あなた
(どうだった?)
きつかったし、忙しかった。


だけど、感想なんて出てこない。
あなた
…いつも通り、かな?
またそれ
角名
前はもっと「もう死ぬ」とか言ってたじゃん
何言うてんねん?前も今もないやろ笑
角名
そうだな笑
ただ、少しテンション低かったから

会話はそのまま流れていった。



唐揚げがどうとか、購買が混んでるとか。


誰も、気にしていない。



ただ、少し角名から視線を感じる気がする。


もしかしたら、角名は気づいてるんじゃないのか、



それが恐ろしいのかも分からないまま昼休みは終わった。





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