涼side
瑞稀と一緒に廊下に出た
...やっぱり、わかってるんだな、
「井上瑞稀はクズ」
あれを書いたのは俺
雑に書いたつもりでも、やっぱりバレるのか
自分でもなんであんなことしたのか、いまいちよく分からない
あなたちゃんにショックを与えたかったのか、
瑞稀に悪い印象をつけたかったのか、
あんなことしても意味ないってわかってたのに...
冗談交じりに言ってみた
...半分は本気、半分は冗談
普通に考えたら俺は最低なやつだ
自分の親友と仲良くしてる好きな人を見て嫉妬して、挙句にはその親友の悪口を教室の黒板に書く
こんなの、普通じゃない
少しうつむきながら瑞稀の答えを待った
数秒後、瑞稀が出した答えは
瑞稀は俺を見ずにそう言った
今度は俺の目をしっかり見つめて喋る瑞稀
...俺はやっぱり瑞稀には勝てないな
笑いながらながら話している瑞稀
こういうところだよな、瑞稀の変わらないところ
...これは、照れてる
...あなたちゃんは俺には振り向かない
そんなのもうわかってる
俺はばかだ
限りなくばかだ
まだもやもやする気持ちを押さえつけて、瑞稀たちを眺めることにした
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。