誰にも気づかれないように、小さなため息をつく。
あ、ども。しょうです。
隣では、僕の可愛い相方のいむくんが、鼻歌歌いながら2輪の花を生けとります。
その花は、透明で水色。まるで、結晶の花みたいな見た目をしている。
『水結晶の花』というらしい。
その隣には、紅い花が2輪。頭の中に彼岸花が出てくるけど、それとは別物。
『暁紅陽の花』だって、いむくんは言っていた。
いむくんは、今までに2回、別世界に行ったことがある。
1回目は、『暁紅陽の花』が国花として唯一咲いている世界、『暁紅の陽園』。
転んで行ったその先は紅色の世界で、りうちゃんのお父さんの、李郎さんを連れて帰ってきた。
2回目は、『水結晶の花』が国花として唯一咲いている世界、『水晶の空園』。
吸い込まれて行ったその先は水色の世界で、いむくんのお兄さんの、歩琴さんを連れて帰ってきた。
さらにいむくんは、それぞれの世界の神様、『陽の神様』と『天の神様』に気に入られたらしい。
その神様に、2輪の国花を持って帰って厳重保管するように言われたのだと話していた。
りうちゃんも、いむくんも、ある時突然消えた家族と再会した。
そうきたら、次は僕の番、と思ってしまう。
僕にも、ある時突然消えた『兄』がいた。
_白兎 珠羽_
それが、兄の名前。
僕も、珠羽兄に会いたいな……。
___なんて、叶うはずもないよねw
こんにち南無南無~!あなたの心に極楽浄土!
どうも、ほとけです!いむくんって呼んでほしいな~?w
花を生け終えた僕は、寂しそうな眼をした双子柄のしょうちゃんを見た。
どうしたんだろ、?元気ないなぁ~……。
そう言って笑いながら、僕はしょうちゃんの背中を押す。
向かった先は、キッチン!
アニキは大体、リビングかキッチンにいることが多いから。
みんないると、騒がしいじゃん?w
それに、しょうちゃんも大変だろうし。
だから、いむしょーと、しょうちゃんが一緒にいることの多いアニキの3人で!って思ったの。
3章開幕!
しかし別世界に行くところまで行けず……w
今回は、2チャプターのプロローグ、ってところですかね。
しかも、この第3章、今までとは少し違います!
次回をお楽しみに!w
では、おつゆい~
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。