ー公園ー
ども、ほとけです!いむくんって呼んでね!
元気がないしょうちゃんと、しょうちゃんとよく一緒にいるアニキと、僕の、 ショートケーキ組 でピクニック!
これで、しょうちゃんが元気になってくれたらいいな。
僕を何だと思ってんのw
ー野原ー
広がる青い空。
緑色の草原。
色とりどりの花。
花の上を舞う蝶。
凄く綺麗な景色だった。
言い過ぎたかな、……?
でも、今言ったことは、全部本当。僕の、本当の気持ちだから。
しょうちゃんに、伝わってほしい。
お兄さんが、……『おった』、?
『一緒』って、何が……?
『珠羽兄』って事は、……白兎 珠羽さん?
ブワッ
足元で綺麗に咲いていた薄紫色の花々と、その上を舞っていた無数の白蝶。
花々が渦を巻いて舞い上がり、流れるようにして白蝶も舞う。
その『花々と無数の白蝶の渦』は、僕の足元としょうちゃんの足元から起きていて、二人をそのまま包み込む。
どんどん視界が白く、薄紫色に染まっていって、……緑色の草原や青い空は見えなくなった。
もちろん、しょうちゃんとアニキも。
(※ 読者の皆様にだけ見える会話です。いむくんには聞こえておりません。)駄目だ、聞こえない!
ってことは、多分二人も聞こえてないよね!?
あぁ、駄目だ。自分の声も聞こえないっ!
あ、駄目……!
意識がっ……!
最後だけ、しょうちゃんが『いむくん』って呼んでくれたのだけが、聞こえた。
ほとけとしょうが急に花々と無数の白蝶の渦に呑まれ、俺が一瞬瞬きをした時には、もう2人ともいなかった。
呼んでも、返事はない。
3人で、公園にピクニックにきていただけなのに。
どうして、こんなことが起こるのだろうか。
ほとけが2回、しょうの目の前で急に姿を消したことがあった。
「急に奇妙なことが起こって、次見た時にはいむくんはおらんかってん」
しょうは、そう言ってたことがあったか。
とりあえず、……荷物まとめて、ないふに連絡やな、……。
その後も、何度も呼んでみたが、返事が返ってくることはなかった。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!