第25話

25:わ ー『白蝶の野原』編.2ー
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2023/09/24 13:00 更新
ーしょう saidー
 なぜか急に、いむくんと悠くんと僕との ショートケーキ組ほとけ・しょう・ゆうすけ 3人でピクニックに行くことになった。
 行った先は、自然が豊かな公園。僕らは3人で、のんびりと散歩していた。
 足元には、薄紫色の花々が咲き誇り、その上では、無数の白蝶が舞っていた。あぁ、僕の色だなぁ……と思った。
 空は澄み渡るような快晴で、どこまでも広がる青空に、後から筆で真っ白な雲をかき加えたような空模様。

 夢の中にいるみたいだった。

 でも、今振り返ってみると、今の状況のほうが夢の中みたいだと思う。
ほとけ
ほとけ
しょうちゃん?大丈夫、?
しょう
しょう
あ、いむくん。全然大丈夫やないわ……w
しょう
しょう
もう、こんがらがってもうて。どういう状況なんか、まだ理解できてへんのよw
ほとけ
ほとけ
そっか。……ま、僕もだけどねw
しょう
しょう
いむくんもなんかいw
 目の前には、ついさっきまでいた場所と同じような景色が広がっている。

 でも、……悠くんがおらへん。あのたくさんの荷物もない。
 おるのは、僕といむくんだけ。2人きり。
 足元には、薄紫色の花々が咲き誇り、その上では、無数の白蝶が舞っていた。
 空は澄み渡るような快晴で、どこまでも広がる青空に、後から筆で真っ白な雲をかき加えたみたいな空模様。

 夢の中にいるみたいだった。
しょう
しょう
さっきと景色、変わらへんな、……
ほとけ
ほとけ
ね、……
ほとけ
ほとけ
とりあえず、歩いてみよっか、?
しょう
しょう
おん、……そうやな
 足を、一歩前へ動かす。

 ザッ

 地面を踏む。
 
 ザァッ
 
いむしょー
いむしょー
!?
 浮いた片足が地面に着くと同時に、僕の足元から、一直線に草が分かれる。

 1人分の道ができた。
ほとけ
ほとけ
か、かかかかか風かなぁっ!?
しょう
しょう
そ、そそそそそそうやなっ!うん、そうや!
いむしょー
いむしょー
草が勝手に動いたとか、あり得ないしっ!?
 2人で、たまたまの出来事であると自分を納得させる。
ほとけ
ほとけ
い、行こっか……
しょう
しょう
おん、……
 今度はいむくんが、足を一歩前へ動かす。

 ザッ

 地面を踏む。
 
 ザァッ
 
いむしょー
いむしょー
!?!?
 浮いた片足が地面に着くと同時に、いむくんの足元から、草が一直線に分かれる。

 さらにもう1人分の道ができた。
ほとけ
ほとけ
や、ややややややっぱり、偶然じゃないのかなぁっ!?
しょう
しょう
そ、そそそそそそうやなっ!うん、そうや!
ほとけ
ほとけ
……え、?
しょう
しょう
ん、?……あ
いむしょー
いむしょー
……
しょう
しょう
……とりあえず、この道に沿って進んでみよか、
ほとけ
ほとけ
そうだね、……
 トコトコ……
ーほとけ saidー
 3回目、?
 今までに2回、似たような出来事があった。

 1回目は、何もない所で転んで、『暁紅ぎょうこう陽園ようえん』という紅色の別世界へ。
 2回目は、青空に吸い込まれて、『水晶すいしょう空園くうえん』という水色の別世界へ。
 これがもし3回目だとするのなら、……野原で花々と白蝶の渦に呑まれて、どこかに来たことになる。
いむしょー
いむしょー
……
 僕らは無言で歩き続ける。
 ……そっか。これで、3回目か。

 でも、今までの2回とは明らかに違うところがある。
 しょうちゃんも一緒。
 今までは、しょうちゃんの目の前で別世界へと移動していた僕。

 でも今回は、しょうちゃんも巻き込んで、アニキの目の前で別世界へと移動している。
ほとけ
ほとけ
……ほんと、ここどこなんだろ、?

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