この世界には、かつて「英雄」と呼ばれた奴がいた
その人は正義の味方ではなかったが、
悪の組織の味方でもなかった。
と、彼女は呟いた。
だが、その英雄には、かつての戦友がいたらしい。
そういって英雄は剣を振った。
誰もが知る、英雄の名言。
庶民も政府も闇の組織も誰もが知っている。
口にすれば、それは誰もが耳を澄ますだろう。
だって当時の私達にはそれはとても魅力的で、
唯一の希望の言葉だったから。
ある日、英雄は言った。
それは誰もが衝撃を受けただろう。
だって、人間とサキュバスは共存するもの。
戦う仲間としては認めていなかったから。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!