第10話

十話:二日目 夕方
62
2026/03/02 08:33 更新
冨岡SIDE



胡蝶が部屋を出た後すぐ、
重厚な扉がギギギと音を出して閉まった。
冨岡義勇
冨岡義勇
(・・・)


その数秒後。





別の扉が音もなく開いて、

「人狼」が、入ってきた。
冨岡義勇
冨岡義勇
・・・
冨岡義勇
冨岡義勇
お前達、だったのか。


見知った二人。

一緒に戦った同志なかま




二人は今、日輪刀を握って
こちらへ歩いてくる。
人狼
すまないな、冨岡。
大事な人がかかってるんだ。
冨岡義勇
冨岡義勇
・・・そうか。


俺に残された時間は、
あと30秒くらいだろうか。



何か、何か出来ることは・・・
人狼
苦しまないようにやるから・・・
人狼
許せよ
冨岡義勇
冨岡義勇
・・・




・・・そうだ。



これを目印にすれば。






俺はそれを取って、
「人狼」の席に投げた。


くるくると回りながら飛んでいった
それは、見事に彼らの椅子に乗る。
冨岡義勇
冨岡義勇
(誰か、気づいてくれる
だろうか・・・)


だが、俺にやれる事はもう無い。


人狼は、気づけば1メートルの
距離にまで迫っていた。





二人は、泣いていた。
冨岡義勇
冨岡義勇
・・・

きっとお前達は、

勝てない。






「人狼」が刀を振り上げるのを見て、

俺は、静かに目を閉じた。

喋っていた人狼は一人なのか二人なのか・・・

口調は人狼本人に寄せているのか・・・



現時点では、みなさまのご想像にお任せいたします

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